神経を抜いた前歯は被せないといけないの?

      2026/05/14

 

神経を抜いた前歯は被せないといけないの?

20年歯科医をやってきての経験で言わせていただくと

神経を抜いた時期が20代までは、被せなくて済むならそのままでもいいかもしれませんが、いずれ歯が折れたり、割れてしまう可能性がかなり高いです。

割れ方によっては抜歯に至ることもあります。

また、割れ方によっては、歯を補強して被せることも可能なんですが、最初から被せておいた方が自分の歯が多く残って長持ちする可能性もあります。

では、将来そうなる可能性があるのに、神経を抜いた歯を被せないことがあったのか?

ひとつの理由としては、昔は神経を抜いた歯はメタルコアという金属製の土台を埋めてから被せることが多かったからです。

ところがメタルコアは数年、もしくは数十年後に歯そのものを割って抜歯になってしまう可能性があります。

そのリスクを考えると、あえて被せない方が抜歯に至るリスクは少ないという考えも出来ます。

しかし、今はメタルコアではなく、ファイバーポストという歯の根を割れにくくする補強材があります。

こちらは歯冠破折(しかんはせつ)といって、硬い食べ物を噛んだ時に、前歯が割れてしまったケースです。画像真ん中の歯が水平に割れているのが、分かりますでしょうか?

↓折れてしまった歯にファイバーポストが入ったところ↓

最終的にセラミックの歯を装着したところ↓

 

ですので今の私の臨床判断では、神経を抜いた時期が20代までは被せなくて済むなら被せないようにして、30代以降はファイバーポストで補強して、被せておいた方がいいのではないかと考えています。

あとは患者さんとよく話し合ってから、決めるようにしています。

今日そんなケースがあって患者さんとお話ししたので、ブログに書いてみました。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 



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