電動歯ブラシのその後

以前に電動歯ブラシ ソニッケアーについて歯科医師視点でレビューしました。

購入当初の感想はいまいちだったのですが、せっかく買ったので継続して使用しています。

2か月半使ってみての新たな感想です。

まず前回お書きした「歯ブラシの毛先以外部分(歯ブラシのヘッドや柄)が歯に当たると不快感がある」についてです。

これは電動で毛先だけでなく歯ブラシのヘッドも振動していますので、毛先以外の硬いヘッド部分が歯に当たると振動が歯に伝わって不快な感覚があるというものです。歯ブラシの動かし方に慣れてくると、歯に当たる回数が減り不快感は少なくなりました。

次に歯ぐきの状態についてです。

音波振動のキャビテーション効果により歯ぐきが引き締まってきた気がします。

キャビテーション効果とは下の図のようにブラシが音波で振動すると高速水流が発生し、より汚れや細菌が落ちやすくなるというものです。これは電動歯ブラシの中でも音波歯ブラシのみで得られる効果です。

*回転するタイプの電動歯ブラシではこの効果は得られません

「歯科医も認めたテクノロジー」↓だそうですが、歯科医の1人として僭越ながら私も認めさせていただきます^^ 。

 

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使用後の感想まとめ。

買った当初より、使い方に慣れたので不快感が減り、音波歯振動の効果により歯ぐきもスッキリしてきましたので

使い慣れれば効果があると思います。

今の所、細かい所に関してはやはり手磨きの方がキレイに磨けるので分があると思います。

それと歯間ブラシが必要な方はやはり歯間ブラシも併用していただく必要があると思います。

上の図のようにたしかに歯間まで水流は届きますが、歯間のプラークを落とすまでは至らなそうです。

以上、15年ぶりに進化を期待して購入してみた音波電動歯ブラシの感想でしたが、自分としては手用歯ブラシの方が色んな意味でいいと感じました。

歯医者さんで手用歯ブラシでの磨き方を教わってみてください。電動じゃなくても効率よくスッキリ磨けるようになります!

以上「電動歯ブラシのその後」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

もしもの時に・・

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上の写真の機器、何だかお分かりでしょうか?

 

答えは酸素吸入器です。

歯医者さんでは緊張や不安から、治療中に貧血を起こしたりする患者さんがいらっしゃいます。

そういう時に、酸素をマスクで吸入すると早く回復します。

当院では痛くない、不安のない治療を心がけていますので使用する機会は滅多にありませんが、何事にも備えておきたいので、このような機器を設置しています。(AEDも設置しています。)

先日、診療後にスタッフと一緒に使用方法や緊急時の対応について、おさらいしました。

 

 

 

 

 

 

学校検診

5月は検診シーズンです。

先日、小学校の歯科検診に行ってきました。

学校への行き帰りは、いい天気でとっても気持ち良かったです。

歯科医は診療室に籠っての仕事がほとんど。仕事で外に出る事がほぼないので普段と違って新鮮です^^

検診しての感想ですが、最近の傾向として子供の虫歯はかなり減ってきています。とってもいいことです。

ただ、歯並びに問題がある子が増えています。

歯並び不正は見た目の問題だけと思われがちです。

実は、歯が完璧にキレイに並んでいる人はほとんどおらず、多くの人はどこかしら歯並びが少し曲がっていたり、出っ張ったり、引っ込んだりしています。とくに本人が気にしなければ、少しの歯並び不正は個性の範囲に入りますので矯正治療の必要がない場合が多いです。

しかし、一部の歯ならび不正は咬み合わせやは放置すると今は無症状でも顎の骨の成長、姿勢、呼吸方法にも影響する場合があります。

学校から歯科検診結果が届きましたら、歯科医院で矯正治療が必要かどうかチェックをお受けになる事をおススメします。

*次の学校検診は6月9日(木)で休診とさせていだきます。振替診療として前日8日(水)に診療をおこないます。

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新しい診療機器を導入しました。i clave mini という診療機器です。

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パン焼き器のような形をしています。(大きさはパン焼き器と同じくらいです)

これは皆さんの大嫌いな歯を削る治療器具↓(ハンドピースといいます)↓を滅菌する機器なんです。

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今までもハンドピースの滅菌はしていましたが、今回 i clave miniを導入したことでヨーロッパの滅菌基準「クラスS」に準拠したグレードに滅菌レベルが上がりました!

滅菌機器を使用するには水が必要なのですが、クラスSになると水道水は使えませんので精製水という不純物を含まない水を購入して使用します。このボトルを毎週2本使います。

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i clave mini で滅菌する前にまず「ケア3」↓という機器を用いて自動でハンドピースの内部まで徹底的に洗浄します。

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ハンドピースに先につけるバー(歯に直接触れるドリルの先端部)というものも超音波洗浄してから滅菌を行っております。

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ここまでやると時間とコストがかなりかかります。滅菌というものは特に義務付けられているわけではなく、各歯科医院がそれぞれの基準を持っておこなっているものです。

「清潔」というのは医療機関においてもっとも大切な事のひとつですので、これからも見える部分、見えない部分共に清潔な環境を提供できるようにしていきます!

 

20年

今日は暑いぐらいの日でしたね。

暑いので夏物の制服ズボンを履いてみたら、お腹がきつくて焦りました(^_^;)

これから暑い日も時々あるでしょうから、GW前に診療室のヒーターや加湿器など一式を片づけて、扇風機やサーキュレーターを出す予定です。

 

先日古いカルテを整理していましたら、今通院されている患者さんの20年前の問診票が出てきました。

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こちらの患者さんは現在はメンテナンスで通われており、ここ10年ぐらいはほとんど削ったりした記録がありません。

20年前の初診時の治療録を見てみましたら、最初の数年はたくさん治療をしていたことが分かりました。削ったり、神経を抜いたり、歯を抜いたり・・。

今の患者さんの歯の状態の良さからは想像できないほど、多くの治療がおこなわれていました。

「こんなの出てきましたよ」と患者さんに問診票をお見せして

「20年前は結構治療してたんですね?」とお話ししたところ

「そうそう、最初は悪かったのよ~」と笑っていらっしゃいました。

初診時の年齢は50代、今は70代。

かかりつけ歯科医にとって患者さんの長年に渡る治療録は財産です。治療録から、歯や歯ぐきの強さ、習慣など多くの事が見えてきます。

当院では20年以上前の治療録もしっかり残っています。

4年前に父から医院を継いだ時、すでに長年通われている患者さんがほとんどでした。私にとっては初対面の患者さんばかりだったので、患者さんの治療録が残っているということはありがたかったです。そして今回のように最初はお口の状態が悪くても、今はほとんど問題がないという患者さんがたくさんいらっしゃいます。

「ちゃんと治して、検診とメンテナンスを欠かさなければ、歯は長持ちする」ということがよく分かります。

これから先も治療録をしっかり残して、かかりつけ歯科医としてお口の健康をサポートしていきたいと思った出来事でした。