暑い日が続きますね。
診療室はエアコンと扇風機とサーキュレーターがフル回転しています。
夏になると寒いぐらい冷房が効きすぎている場所ってありますよね。夏なのにカーディガンを羽織っている人もいます。
当院は「暑くない」「寒くない」「ちょうどいい」を心がけています。
小さな診療室ですが、エアコン4台、扇風機3台、サーキュレーター1台、ミニ扇風機2台で空調をコントロールしています。
置きすぎかもしれませんが(^_^;) 心地よい診療空間でスタッフも患者さんも快適に過ごせるようにしています!
ジルコニアってご存知ですか?
ジルコニア(二酸化ジルコニウム、化学式:ZrO2)は 、ジルコニウムの酸化物である。常態では白色の固体。融点が2700℃と高いため、耐熱性セラミックス材料として利用されている。また、透明でダイヤモンドに近い高い屈折率を有することから模造ダイヤとも呼ばれ、宝飾品としても用いられている。限りなく本物に近い偽物とも呼ばれている。ウィキペディアより。
歯科でもここ数年でジルコニアを使った被せ物が増えてきています。↓
ジルコニアのメリットは、とにかく硬い(セラミックのおよそ10倍)のでセラミックの歯のように欠けたり、割れたりすることがほぼありません。
一部で硬すぎてかみ合わせる相手側の歯を傷めるという説もありましたが、現在では否定されつつあります。
当院では去年から診療で実際に装着し始めました。
数年前までのジルコニアは色調再現性がセラミックに比べて著しく悪く、いかにも差し歯という色で周りの天然の歯の色との調和が図れないものでしたので奥歯の目立たない所にしか使用できないものでした。
何度かサンプルのジルコニアクラウンを見ましたが、自分の観点では奥歯に使用するのも躊躇するような色調でしたので、材料自体に魅力は感じていましたが、今まで使用していませんでした。
当院で去年から導入したジルコニアクラウンは 色調再現性が著しく改善された物です。奥歯に使用しても、通常のセラミックの被せ物に見た目は劣りません。歯ぎしりや噛みしめなどが理由で、奥歯のセラミックをあきらめた方にも十分に適用可能です。
今年になって更にセラミックに近い色調を再現できるジルコニアが出て来ました。歯の色の良し悪しが見た目に直接影響する前歯にも使えそうです。
前歯にジルコニアを応用したケースを近々アップできればと思います。
以前に電動歯ブラシ ソニッケアーについて歯科医師視点でレビューしました。
購入当初の感想はいまいちだったのですが、せっかく買ったので継続して使用しています。
2か月半使ってみての新たな感想です。
まず前回お書きした「歯ブラシの毛先以外部分(歯ブラシのヘッドや柄)が歯に当たると不快感がある」についてです。
これは電動で毛先だけでなく歯ブラシのヘッドも振動していますので、毛先以外の硬いヘッド部分が歯に当たると振動が歯に伝わって不快な感覚があるというものです。歯ブラシの動かし方に慣れてくると、歯に当たる回数が減り不快感は少なくなりました。
次に歯ぐきの状態についてです。
音波振動のキャビテーション効果により歯ぐきが引き締まってきた気がします。
キャビテーション効果とは下の図のようにブラシが音波で振動すると高速水流が発生し、より汚れや細菌が落ちやすくなるというものです。これは電動歯ブラシの中でも音波歯ブラシのみで得られる効果です。
*回転するタイプの電動歯ブラシではこの効果は得られません
「歯科医も認めたテクノロジー」↓だそうですが、歯科医の1人として僭越ながら私も認めさせていただきます^^ 。
使用後の感想まとめ。
買った当初より、使い方に慣れたので不快感が減り、音波歯振動の効果により歯ぐきもスッキリしてきましたので
使い慣れれば効果があると思います。
今の所、細かい所に関してはやはり手磨きの方がキレイに磨けるので分があると思います。
それと歯間ブラシが必要な方はやはり歯間ブラシも併用していただく必要があると思います。
上の図のようにたしかに歯間まで水流は届きますが、歯間のプラークを落とすまでは至らなそうです。
以上、15年ぶりに進化を期待して購入してみた音波電動歯ブラシの感想でしたが、自分としては手用歯ブラシの方が色んな意味でいいと感じました。
歯医者さんで手用歯ブラシでの磨き方を教わってみてください。電動じゃなくても効率よくスッキリ磨けるようになります!
以上「電動歯ブラシのその後」でした。
皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院