診療室の照明器具が故障したので新しいものに交換してもらいました。
明るくすると白飛びするので暗めで撮影した画像です。
LEDのシーリングライトです。光の色を蛍光色から昼光色まで調整出来たり、明るさも調整できるで他の照明器具に明るさを合わせることが出来ました。LED照明も一頃と比べると価格がこなれてきたので購入しやすいですね。
毎日、暑いですね。
朝、診療所に1番に出勤するのは私なのでエアコンが効くまで汗だくです(^_^;)
先日、所用でLOFTに寄ったので、オーラルケアコーナーをチェックしました。
普段ドラッグストアなどで買う歯ブラシや歯間ブラシ、歯磨き粉、入れ歯洗浄剤などのオーラルケアグッズ。
患者さんから「あれって効果あるんですか?」など質問をお受けすることがあるので、用のついでにドラッグストアのオーラルケアコーナーをチェックすることがあります。
中でもLOFTは、ちょっと特別でドラッグストアに置いてある物は、ほぼ置いておらず、歯医者さんでしか売っていない少々お高めだけど、物がいいグッズが揃っています。
今回久々にチェックしてみて、ビックリ。歯医者さんでしか買えないと思っていたグッズが以前よりかなり増えています。
コーナーを担当している方は結構マニアックなのかな?
当院でもおすすめしている歯間ブラシ、ウルトラフロスやワンタフトブラシなども置いてありました。
当院では扱っていない興味深い商品も結構ありましたので、いくつか試しに購入してみました。近々レビューします。
毎日暑いですね。
暑い中お越しいただいた患者さんに快適に診療を受けて頂けるようにタワー型の扇風機を1台追加しました。
小さな診療室にエアコン4台 扇風機4台 サーキュレーター1台となりました(^_^;)
さて、最新の被せ物材料についてです。
6月23日に「ジルコニアの進化」について書きました。
https://www.sasayama-dc.com/blog/2404/
今回は前歯のフルジルコニアケースを紹介します。
上の前歯6本をかぶせ直した治療です。治療前後を見て頂きます。
治療前 ↓ *左側上の前歯は仮歯を外している状態です
治療後↓ 6本のうち4本はジルコニアオールセラミッククラウン、2本はフルジルコニアクラウンです。
上の前歯6本を被せたうち、どれがフルジルコニアクラウンで、どれがジルコニアオールセラミッククラウンかお分かりでしょうか?
その前に、そもそもフルジルコニアクラウンとジルコニアオールセラミッククラウンとは何なのか・・説明しますね。
ジルコニアオールセラミッククラウンとはジルコニア(人工ダイヤモンド)の上にセラミックを焼き付けた被せ物です。つまり中はジルコニア、表層はセラミックという2重構造になっています。
下の画像はジルコニアオールセラミッククラウンです。被せ物を内側からみています。被せ物の内側が白くて、外側がやや黄色いのがお分かりでしょうか?白い部分がジルコニア、やや黄色い部分がセラミックです。
審美的にかなり美しく仕上がりますが、ジルコニアの上に焼き付けたセラミックの強度にやや問題があり、歯ぎしりや噛み締めなどの習癖、または咬み合わせによってはセラミック部分が欠けてしまうことがあります。
一方、フルジルコニアクラウンとは読んで字のごとく、100%ジルコニアのみで出来た被せ物です。
焼き付けるセラミックに比べて10倍近く硬さがあるので、欠けたり割れる心配がほぼありません。
反面、セラミックのように自然な美しさを再現するのが難しく、これまで前歯など人目に触れる部位には使用されてきませんでした。
去年から今年にかけて、前歯に適応しても審美的に問題ないレベルのフルジルコニアクラウンが開発されましたので、治療に使用しました。(当院では新しい歯科材料や治療方法を導入する際、すぐに取り入れず一定の評価が定まってから慎重に導入しています。)
最初の話に戻ります。どれがフルジルコニアクラウンかという問題ですが、答えは上の前歯の真ん中の大きな歯2本です。左右となりの2本ずつはジルコニアオールセラミッククラウンです。
見た目ではほとんど区別できないと思います。それくらいフルジルコニアクラウンで自然観のある歯を作れるようになりました。
今回、前歯2本のみにフルジルコニアを適応させたのは理由があります。
フルジルコニアにした前歯は、噛み合わせが一部切端咬合というかみ合わせで、上下の前歯同士が強く噛み合わせる咬みあわせなのです。
そのため、術前の前歯の画像では歯の先端の一部がほんの少し欠けているのが分かると思います。
このような咬みあわせの患者さんに従来のジルコニアオールセラミックで被せると表層の焼き付けたセラミック部分が欠けてしまう可能性がありました。
被せるに当たって、前歯の先端同士が強く当たらないように咬みあわせも若干変えつつ被せ直しています。
前歯なのでジルコニアオールセラミックのような審美性も求めたいけれど、硬さもないと困るケース。
そんな時にフルジルコニアクラウンが適応されるんです。
今回、前歯にフルジルコニアクラウンを適応して、審美性もジルコニアオールセラミックに劣らず、強度を確保出来ましたので、今後も似たような咬みあわせケースがあれば適応していきたいと思います。
時々患者さんからいただくご質問です。
「入れ歯を作った後に自分の歯が抜けたら、入れ歯は使えなくなるのですか?」
答えはNOです。自分の歯が抜けてしまっても、ほとんどの入れ歯は修理して使えます。
長年入れ歯を使っていると、入れ歯自体が壊れたり、残っている自分の歯が抜ける場合があります。
下の入れ歯は止む無く歯を抜いたケースです。しかし、リフォームすることで何の問題もなく使い続けて頂けています。
リフォーム前
リフォーム後
向かって右側の入れ歯の歯の数が増えているのがお分かりでしょうか?
この入れ歯は1週間程お預かりして歯科技工士さんに修理してもらいました。
増設した金属のプレートを蝋着という作業(溶接のような感じです)とレーザーを使って既存の義歯にくっ付けます。
この作業をおこなうことでかなり強固に修理できますので修理した部分が壊れることはほとんどありません。
また壊れ方によってはお預かりしなくても、即日修理できる場合もあります。
インプラントが全盛の昨今では敬遠されがちな入れ歯ですが、きちんと作れば、違和感や痛みも少なく、経年的に変化にも柔軟に対応できる治療方法です。