セカンドオピニオン

”寒の戻り”でしょうか、最近寒い日が続きます。早く暖かくなってほしいですね。

もうしばらく極暖ヒートテックにお世話になりそうです。

 

最近、セカンドオピニオンを希望されて来院される方が多いです。

「現在通院中の医院での治療や説明に疑問を持たれている方が別の医院で診断を受ける。」

まだまだ日本ではなじみが薄いと思いますが、もっと普通に行われていいと思っています。

自分の健康ですから義理や遠慮は無用です。

「オピニオン=意見」 ですのであくまで当院の診断結果をお話しするだけで原則当日の治療はしません。診断結果をお聞きいただいて、今後どうされるかは患者さんにお決めて頂いています。

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歯ブラシの細菌の数は・・・

いい天気が続いてますね。花粉がなければ最高なんですが・・(T_T)

筋トレ続いています。アラフォーともなると、なかなかは筋肉はつきませんが、夏までにもうちょっとバルクアップ(増量)したいです。

 

さて、毎日の歯磨きに使っている歯ブラシ。歯ブラシの細菌数の多さを知っていますか?

一度使うだけで細菌の数は『便器と同じくらいの細菌の数』と言われています。

某大学の調べによると3週間ほど使用した歯ブラシは、細菌が100万以上生息していたというのです。

ちなみに100万以上というのは、便器の中にある水の約80倍ほどの数だそうです(@_@;)

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歯ブラシが細菌の温床になってしまわないように注意すべきことがあります。

 歯磨きが終わったら、歯ブラシを濡れたままにしておかない

口腔内にあった細菌がくっついてしまった歯ブラシを濡れたままにしておくと、細菌が繁殖しやくすなってしまいます。使い終わったら乾燥させておくと良いでしょう。

おすすめは歯ブラシを良く振って水を切った後に洗面所のドライヤーで乾燥させてしまうことです。

これなら簡単にできますね。

これらを守っても、完璧には防ぐ事は出来ません。最低でも3ヶ月に1回は歯ブラシを交換することをおすすめします。

*明日は歯科衛生士国家試験の日です。 Mさん、頑張れ~。

 

多め?少なめ?歯磨き粉の量

歯磨き粉の量ってどれくらいがいいのでしょう。

一昔前に言われていたのは、多く盛ってしまうと泡立ちが多くなり、磨けていないのに磨けたつもりになるので「少なめ」がいいといわれていました。

しかし今は違います。最近の歯磨き粉は低発砲の物が増え、フッ素も適正量入っている物が多いので

多少多めの方がフッ素がお口に残ってよいとされています。

下の図をご覧ください。

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これが適正量です。

しかし歯磨きすると唾液などでフッ素は薄まりますから、この倍くらいでもいいと考えています。

そして磨いた後にあまりゆすがないようにすることもフッ素をお口の中に多く残すコツです。

なるべくゆすがないようにするのに有効な歯磨き粉は

①泡立ちが少ない → 泡立ちが少ないとすすぎが少なくて済みます。

②味が薄め → 味が濃い(ミント成分などが強い)としっかりゆすがないとピリピリします。

③研磨剤が少ない → 研磨剤の粒子が多いと口の中に残るのでゆすぐ回数が多くなります。

以上①~③を兼ね備えた歯磨き粉は歯科医院で扱っていることが多いです。

当院でも目的に合わせた予防グッズが各種取り揃えています。お試しも可能ですよ。

口臭の原因の6割は○○

誰もが遠慮したい口臭のお話です。

口臭の原因は?

虫歯でしょうか?歯周病でしょうか?

たしかにそれらも原因になりますが、もっともっと大きな原因があるんです。

 

ほとんどの口臭の原因は口の中にあります。

口の粘膜は皮膚の垢(あか)と同じように、細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。これが舌(ぜっ)苔(たい)です。

舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します

4週間流動食だけ食べた人の舌苔を図1に示しました。舌全体に厚く溜まっています。

つまり、食事を歯できちんとかまなければ舌苔が増え口臭の原因になるのです。食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌をキレイにします。

口臭の主な原因は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。

歯周病原菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。

ですから、歯周病は強烈な口臭があり、まわりの人から嫌がられます、予防しないといけません。(日本歯科医師会HPより)

舌の掃除は舌専用の舌クリーナーが有効です。

市販でもいろいろな舌クリーナーがありますが、誤った使い方をすると逆に舌苔が付きやすくなることもあります。正しい使い方を歯科医院での指導を受けられてからお使いになることをおススメします。

こちらも参考にどうぞ↓

10秒口臭対策

 

皆様のお口の健康増進のために参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

未来予想図

患者さんに虫歯で夜も眠れないくらい痛い歯があるとします。

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患者さん「痛みを早く取ってほしい」

歯科医師「歯を治療して痛みを取る」

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こんな場合はお互いに「して欲しい事」と「する事」が一致しているのですぐに治療が開始されます。

しかしこんな場合はどうでしょう?

患者さんに軽い歯周病が進行している歯があるとします。

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患者さん「今痛くない、特に気になってはいない」

歯科医師「今後の問題が予想出来るので治療したほうがいい」

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患者さん「今困っていないし、痛くないし、治療しなくても・・」

そんな時に試しに歯をグラグラにして、ちゃんと咬めない不自由さを1週間ぐらい味わっていただければ、治療の必要性が分かるかもしれません・・(T_T)

でも現実に、そんなことは出来ませんよね(^_^;)

私は歯科医師になって20年近く経ち、多くの経過を診てきたので、患者さんの歯がこの先どうなっていくのか予想がつくことが多くなりました。

ですので、こういう場合は今後起こり得る事を十分に説明させていただき、治療をするかしないかは患者さんに決めていただいています。

また、今すぐ治療はしないけれど、少し期間を置いてから治療をする場合もあります。

少し期間を置くとその歯に問題の兆候が表れ始め、患者さんも治療の必要性を身を持って理解できる場合があるのです。

ただでさえ行きたくない歯医者です。今悪くない、今痛くない事を治療するのは気が引けますね。

いずれにしても、今悪い所だけではなく、ご自身の歯がこの先どうなるのかの説明を受けられて、お口の状態を良く知ることはとても大切です。

当院でおこなうすべての治療は患者さんへの説明と理解と同意のもとでおこなっていますのでご安心ください。