診療所の玄関にチューリップの鉢植えが来ました。
鉢植えは1年を通して色々と変わるのですが、この医院の玄関に一番合うのがチューリップがだと勝手に思っているくらい気に入っています。
花が大きくて色とりどり。見頃が短いのがちょっと寂しいですが、年1回のささやかな楽しみです。
鉢植えを色々と育てては持ってきてくれる母に感謝です。ありがとう^^
自分の体になじんだ入れ歯。
長く使いたいですよね。
でも壊れたり、周りの歯が抜けてしまったら・・・
使えなくなる?
答えはNOです。
ほとんどの入れ歯は修理して使えます。
特に床部分が金属で出来ている入れ歯は長く使えます。
5年お使いいただいた入れ歯です↓
咬み合わせの難しいケースです。歯科医の先生なら「すれ違い咬合」と聞けば難しさが分かると思います。
5年目に金属フレーム部分が割れてしまいました。
この場合はお預かりしての修理になります。
このぐらいの大きさの義歯になると、お預かりしている間に見た目や食事の面でご不自由をおかけしますので仮の入れ歯を作って、お預かり修理期間中に使っていただきます。
リフォーム後です↓
最初の写真と違う所はいくつもあります。間違い探しじゃないですが、違いを探してみてください。
修理前
リフォーム後
正解
①向かって右側のバネが1個増えています。
②割れた部分の幅が増えて強度が増しています。
③割れた部分近くの人工の歯が金属で補強がなされています。
④入れ歯のピンクの部分が新しくなっています。
修理ではなくリフォームといっているのは読んで字のごとく、ただ壊れたところを修理するのではなく、形や材質、咬み合わせなどを変えて壊れにくいようにしているからです。
壊れるのには原因がありますので、その部分だけ修理しても原因に対処をしないとまた同じことになってしまうからです。
咬みあわせの難しいケースですので、これで万全ではなく今後も経過観察が必要ですが、患者さんに大変喜んで頂けましたので良かったです。
義歯をお預かりしている間にお使いいただいた仮の入れ歯は馴染みが悪かったそうで、
「リフォームした義歯の方がしっくりくる」とおっしゃっていました。
義歯は飾りではなく噛んだり、発音に必要な機能を持っている装具です。
体に身に付けるものは長く使えた方がいいですね^^
以上リフォームでした。
当院の入れ歯作成についてはこちらからhttps://www.sasayama-dc.com/treatment/ireba.html
宝塚市 宝塚南口 歯医者 笹山歯科医院 院長の笹山です。
10年ぶりに自分の歯を、ホワイトニングしました。
ホワイトニングをはじめた記事はこちら↓
そして2週間のクールが終わり、ホワイトニングが終わりました。
久しぶりにホワイトニングして、感じた事をざっくばらんに書きます。
まずマウスピースを2時間装着するのは、意外と煩わしいということです。
マウスピースをしている間の飲食は基本できません。飲み物はストローを使えば飲めます。
また、ホワイトニングのマウスピースは薄いので、歯ぎしり用と比べると装着感はマシなのですが、やはり会話するのは、しにくいです。
軽い舌足らずのようになります。(ザキヤマさんみたいな感じです。)
大人で1日2時間この状態で時間を取られるのは、ちょっと面倒ですね。
寝る時に装着するという方法もありますが、基本は2時間と決められているので、副作用が出ても自己責任になりますし。
寝る時は余計な物をつけずに寝たいものです。
濃度の濃いジェルで装着時間を短縮する方法もあります。
しかし以前お書きしたように、濃度が濃いとホワイトニングの効果が大きい反面、痛みや知覚過敏などの副作用が出る確率も上がります。
今回の2週間を終えて、歯はかなり白くなりました。
10%のホワイトニングジェルでも十分効果はあります。
しかし、これを数年後にもう一度やるとなるとちょっと・・・というのが正直な感想です(やるかどうか別にして・・。)
ホワイトニングは、数か月から数年で少しずつ後戻りしますので。
後戻り対策としては「タッチアップ」といって後戻りし始めた頃に、ホワイトニングを再度行うとそれほど日にちをかけなくても元の白さに戻ります。
そこで今回外国産の濃度の濃いジェルを個人輸入して使ってみる事にしました。
副作用などは個人差はあると思いますが、その辺も自分で試してみて体験してみたいと思います。
高濃度ホワイトニングジェルについて知りたい方はこちらもどうぞ↓
口の中でも歯周病になりやすい場所となりにくい場所があります。
歯周病は歯と歯茎の境目から進行しますが、歯と歯ぐきの境目でも場所によって歯周病のなりやすさが違うんです
①歯の表側の歯と歯茎の境目
②歯の裏側の歯と歯茎の境目
③歯と歯の間の歯と歯茎の境目
一番なりやすいのは③の歯と歯の間の歯と歯茎の境目です。
この歯と歯の間の「コル」といわれる「くぼみ凹」が歯周病菌の溜まりやすい場所です。
コルは他の部分の歯ぐきと比べても、抵抗力も弱いので、要注意です。
とくに30代を超えると歯と歯の間が多少空いてきて、歯に食べ物が挟まったりしやすくなります。
この時点で歯間ケアを始めるのがベストです。
しかし今まで歯ブラシしかしてこなかった人が、歯ブラシより使いにくい歯間ブラシやフロスを使っても挫折する方が結構多いんです。
そんな場合にはまず「取っ手付きのフロス」から始められるといいと思います。
欧米ではセルフケアにフロスや歯間ブラシを使うのは当たり前。日本は何故か使用率が低いんです。
1日1回夜の歯磨きの後にするだけでも、むし歯と歯周病予防に大きな効果があります。
時々患者さんとこんな会話があります。
「歯磨き粉って何をお使いですか?」
「高いの使ってます。」
「どんな効果を期待して高いのを使っていらっしゃるんですか?」
「歯周病とかに効きそうだし、安いのより良さそうな気がして」
高い歯磨き粉って、いくらぐらいから高いんでしょうか?
500円以上するとちょっと高いかな、1000円以上すると結構高い。そんな感じでしょうか?
高い歯磨き粉の効果について、個人的な見解を言わせていただくと
高い歯磨き粉に値段に見合った効果があるかは少々疑問です。
高い歯磨き粉のパッケージを見ると相応の効果を謳っていますが、歯磨きの基本は歯ブラシが歯面にしっかり当たってプラークを落とすことです。
プラークを落とせていない(磨けていない)状態で殺菌や消炎を期待するのは難しいです。
では虫歯や歯周病予防に効果のある歯磨き粉はどんな基準で選べばいいのでしょう?
基本は「長時間磨けて、歯を傷つけず、フッ素が適量入っている」だと考えます。
具体的には・・
①フッ素が入っている
フッ素については否定的な意見もありますが、やはり虫歯予防の効果については疑いようがないと考えます。
②低研磨剤
研磨剤が多いと歯の状態によっては、歯に細かい傷がついたり、知覚過敏を起こしたりすることもあります。
③低発砲
泡立ちが多いと磨けていないのに泡で磨けた気になってしまうことがあります。
また泡立ちが多いとゆすぐ回数も多くなるのでせっかくのフッ素などの薬効成分が流れてしまいます。
口の中が泡だらけになりませんので長時間磨けます。
④低香味
メントールなどのスーッとする成分が強いと③と同じ理由と磨けた気になりやすく、ゆすぎが多くなりがちです。
高価な歯磨き粉で①~④を満たしたうえで+αの薬効があれば価値はあると思います。
かかりつけの歯科医院で、ご自分にあった歯磨き粉を選んでもらうのもよいでしょう。
当院では歯磨き粉は大きく分けて3種類扱っています。患者さんの症状や用途に合わせて最適な歯磨き粉を提案させていただいています。