4世代×小児歯科

海外から一時帰国中の女の子が検診希望にて新規で来院。

仕上げ磨きの時に虫歯っぽい歯があったとのことでしたので早速チェック。

今回は虫歯ではなく、エナメル質減形成という状態でした。

エナメル質減形成とは歯が生える前の歯ぐきの中で歯が作られている時に何らかの原因で

歯の表面にあるエナメル質がうまく作られなかった歯のことをいいます。

虫歯ではなかったので、お母さんも一安心。

今回の来院のきっかけは、女の子のお母さんのおばあちゃんが当院にその昔通われていたのがきっかけでだそうです。

女の子はひ孫さんにあたるので4世代ですね。

当院も宝塚に開業して45年経ちました。

患者さんのお孫さんが通われていることは結構あるのですが、こういったことが今後増えていくのかもしれません。

今後も地域のかかりつけ歯科医院として信頼頂けるようスタッフ一同で責任ある診療をおこないます^^

 

歯医者デビュー

本格的な夏ももうすぐですね。

最近は事務的な仕事が多くて、ちょっとこんがらがっていますが、1個1個クリアしていきます。

忙しく仕事をしている白衣の男性のイラスト

今日は近所の保育園児さんが歯医者デビューです。

初めて歯医者さんでしたが、虫歯が1個ありました。

「歯医者さん、怖い?」と聞くと

「怖い」と返答。

しっかりしている男の子だったので、まずは治療の練習から開始。

今日は練習だけで終わるつもりでしたが、練習してみると上手に出来たので、そのまま治療にステップアップ!頑張って完治するところまで出来ました!

カメラでパチッと撮って、治ったところも見てもらいました。

口も大きく開けられたし、さすがお兄ちゃん!

妹ちゃんの前でカッコいい所を見せたね!

次は虫歯予防カウンセリングとフッ素ジェルの予定です。

付添いの妹ちゃんも一緒にフッ素することに。

出来るかな?

「兄妹 イラスト フリー」の画像検索結果

先日、患者さんからいただいたお花です。アンスリウムというお花で熱帯アメリカが原産です。

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玄関に飾らせていただきました。

花言葉は

「煩悩」「恋にもだえる心」

だそうです。

「煩悩」はどこまでも付きまとってきますので、日々気をつけなきゃいけませんね。

 

8020運動達成者は過去最高

急に暑くなってきましたね。

蝉の声もチラホラ聞こえ始めました。

診療室もエアコン、扇風機、サーキュレーターがフル稼働です。

 

さて、8020運動ってご存知ですか?

「80歳になっても20本以上の歯を残しましょう」という厚生労働省が推進する運動です。

達成度は5年に1度行われる歯科疾患実態調査という調査で分かります。

その結果がこちら↓

結果①

この結果から80歳の約半数の方が20本歯を残せたことが分かります。

平成5年では約10本だったことから、かなり改善されていることが分かります。

結果自体はとってもいいことなのですが・・

そもそも歯は元々上下合わせて28本あります。(親知らずは含んでいません)

歯には1本1本に役割があり、1本でも失うとかなりバランスが崩れます。

前歯の役割:食べ物の塊をぶつ切りにする包丁のような役割

奥歯の役割:前歯で刻んだ食べ物を臼のような奥歯ですりつぶして飲み込めるようにする

前歯と奥歯というふうにざっくり分けましたが、同じように見える奥歯でも1本1本役割が違います。

ですので1本や2本なくても平気ではないのです。

人間は失った機能にある程度順応し慣れるので、しばらくすると歯がないことに慣れてしまいますが、あくまで慣れであってバランスは崩れたままです。その崩れたバランスを放置すると残っている歯に負担がかかります。

歯を失ったら入れ歯やブリッジ、インプラントを入れればいいのでは?

たしかにそうなんですが、入れ歯やブリッジには寿命があり、更に歯を失う原因になることさえありますし、

崩れたバランスを天然の歯とおなじように回復することはできません。

インプラントは天然の歯に近く、もっとも寿命が長い治療方法ですが、保険適応外で手術も必要です。

まわりくどくなりましたが、元々28本あった歯から8本失い20本になるということはかなり咀嚼機能とバランスを失っているということです。

ちなみに8020運動は約30年前(平成元年)に掲げられた目標です。

その頃は平均寿命もまだ短く、80歳の人はほとんどは総入れ歯(1本も歯がない)の時代です。

今は平均寿命も延び、80歳といえばまだまだ元気です。

これからの80歳は8028(一本も歯を失わない)を目指すのが当たり前になるでしょう。

当院では3~4か月毎のプロケアを推奨しており、かなりの割合の患者さんが、このリコール間隔で来院されています。

プロケアを受けている患者さんは明らかに「歯を治療(削る・抜く)する回数」が減っており、虫歯や歯周病の予防効果がかなり高いことを実感しています。

歯を1本も失わないためには、セルフケアでは不可能です。プロケア(歯の定期健診とクリーニング)を欠かさないようにしましょう!

「歯 イラスト 無料」の画像検索結果

ブリッジ to インプラント×フルジルコニア

Br(ブリッジ)に問題が生じた患者さん。

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長年Brを支えた歯が弱くなり、Brのやり直しをしてもあまり長くは持たない可能性が・・。

持たないという事は抜歯になる可能性があるということです。

今回は再度Brにするのをやめてインプラントにすることに。

インプラントはBrのように周りの歯とつながないので、周りの歯に負担を掛けません。

いわゆるスタンドアローンです。

インプラントの上に被せる被せ物は「スクリューリテイン」といわれる「ねじ止め式被せ物」です。被せ物に何か問題が生じてもリペアしやすいメリットがあります。

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被せ物の素材はフルジルコニアです。

スクリューリテインにする場合は従来のセラミッククラウンでは欠けたりする可能性があります。

ストローマンインプラント×スクリューリテイン×フルジルコニアクラウン

噛む力が大きく加わる奥歯には、この組み合わせが良いと考えています。

この患者さんは下顎に骨隆起といわれる骨の出っ張りがあったり、下の前歯の歯並びがずれています。どちらも歯ぎしりや咬み合わせが強い方に起きる可能性がある現象です。(そうでない場合もあります)

ストローマンインプラントは世界シェア№1のインプラントメーカーです。他のメーカーのインプラントと比べて値段が高くなりますが、長期安定性は抜群で、もし自分自身がインプラント治療を受けるならこのメーカーのインプラントしか入れてほしくないので、このメーカーを使っています。

価格の妥協で長期的な安定を失う可能性があるのであれば、多少コストが高くても最善の選択肢を選ぶべきだと考えていますので、世界標準のインプラントを使い、かぶせ物の制作は日本でトップクラスの歯科技工所に依頼しています。

治療後は「何でも気にせずに良く噛めます」とおっしゃっていただき何よりです。お疲れ様です。

これからしっかりメンテナンスしますね!

before

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after

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ハンドピース×滅菌×歯科医院

先日、某新聞にまた歯科の滅菌についてこんな記事が出ていました。

「歯科医院で使うハンドピース(歯を削るドリル)の半数は使い回し・・」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170701-00050111-yom-soci

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00050049-yomidr-sctch

ハンドピースとはこんな器具です↓

ti-max-x95-850x850またというのは5年前の同新聞に7割が使い回しという記事が出たからです。

5年経って2割が減ったものの、いまだに半数が使い回ししていると・・。

「使い回し」といっても前の患者さんに使ったものを清掃せずに使っているわけではなく、滅菌せずにアルコール消毒等で済ませている医院のことを指すのだと思います。

消毒では肝炎ウイルスやHIVウイルスなどは死滅しないので消毒だけでは不十分です。

あらためて言う事でもないのですが・・・

当院ではハンドピースを滅菌しています。

ただ滅菌しているだけではありません。手間をかけて滅菌しています。

まずアルコールを浸したガーゼで唾液や血液を十分に拭き取ります(滅菌する前に手作業でしっかりと拭き取りをすることはかなり大切です。)

ハンドピースの内部の汚染された唾液や血液は拭き取れないので、自動でハンドピース内部をオイル洗浄する機械にかけて注油洗浄します。 (洗浄注油スプレーを手で直接注油する方法もありますが、機械に比べて清掃が十分といえません)↓↓

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注油洗浄が終わったら、ハンドピースの内部まで真空状態で滅菌できるヨーロッパの滅菌基準に準拠したハンドピース専用滅菌器で滅菌します↓

「アイクレーブミニ」の画像検索結果

パックで滅菌されたハンドピースは次に使用するまで汚染されることなく、清潔な状態で保管されます。

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絶対に使い回ししないので医院の規模以上にハンドピースの数を確保しています

もちろん歯を削るドリルの先も全部滅菌しています。

当然、治療用手袋(グローブ)も患者さんごとに交換しています。

使い終わったグローブ1日分↓

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患者さんのお口に入る物はいつも清潔な状態です。ご安心ください^^