オーラルフレイル

「オーラルフレイル」ってご存知ですか?

下の図をご覧ください。

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年を重ねて心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態を「フレイル」といいます。フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」を語源としています。

上図のように多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て要介護状態に陥ると考えられています。
また、高齢者の些細な口腔機能の衰え(滑舌の低下、食べこぼし、わずかのむせ、嚙めない食品の増加)による、虚弱や老衰など介護が必要となる一歩手前の段階を「オーラルフレイル」といいます。

つまり、人間はいきなり要介護になるのではなく、衰えのきっかえとして歯の健康状態が大きく作用しているということなんです。

結構前ですが「咬むことの重要性」https://www.sasayama-dc.com/blog/3169/ でも触れました。

このオーラルフレイルに「自分の歯でちゃんと咬めているか」ということが大きく関係してくるのです。

今、上図にある第4段階の方が急激増えています。第4段階まで来ると前の段階に戻るのは困難を伴います。

第1段階の段階で第2段階以降に移行しないようにしっかりと予防し、必要な治療を受ける事が大切です。

事故などを除いて歯をいきなり失うことはほぼありません。小さな虫歯から始まり、長い年月で何度も治療された末に喪失したり、歯周病の進行による喪失が主な原因です。

日頃のセルフケアだけでは歯の健康を維持するのは難しいです。

定期的な検診を受け、気づかないうちに出来ている虫歯はないか?をチェックし、日頃のセルフケアで落としきれない歯垢や歯石のクリーニングを受けることで予防できます。

 

審美歯科×フルジルコニアクラウン

宝塚市で審美歯科治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

当院では3種類のフルジルコニアクラウンをケースに応じて使い分けています。

今回のケースは、自然の歯の見た目に近い(審美性の高い)フルジルコニアクラウンです。

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この歯を被せた後のお口の写真です。

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どの奥歯がフルジルコニアクラウンか分かりますか?

答えは・・・

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DSC_3802です。

数年前では考えられないくらい、材質が進化して自然観が増しました。

従来からあるセラミッククラウンの歯の弱点である割れる,欠ける可能性を克服し、更にジルコニアの欠点であった審美性もUPしたフルジルコニアクラウン。

セラミック同様に生体親和性が良く、金属と比べて歯垢がつきにくいメリットもあります。

何よりも差し歯っぽくない自然な見た目がいいですね。

大臼歯(前から6、7番目の大きな奥歯)を、保険外で被せる場合のファーストチョイスになりつつあります。

歯のすり減り 歯ぎしり? 咬み合わせ? マウスピース

歯のすり減り。

歯科用語では咬耗(こうもう)といいます。

すり減りの原因は様々。

歯ぎしりや食いしばりによるすり減り、長年歯を使い続けた結果のすり減り、咬み合わせの不良によるすり減り・・

こちらは歯ぎしりや長年の経過によるすり減りです。歯の真ん中が凹んでいるのが分かりますでしょうか?

月のクレーターのような感じで凹んでいます。

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これは歯の表層のエナメル質という歯が、すり減って無くなってしまったものです。

放置していると凹んだ歯の周りの薄くなったエナメル質が更に欠けてしまう場合があります。

治療後です。凹んだ部分を歯と同じようなプラスティックで埋めました。

171026-007プラスティックですので、いずれはまたすり減っていきますが、その時は補充してあげればいいのです。

ついでにすり減りの原因が歯ぎしりなどの癖の場合は、マウスピースや自己暗示療法が必要です。

すり減りに対して必ず埋めないといけないわけではありませんので、気になる方は必要な治療かどうか歯科医院で診てもらうのがよいでしょう。

 

隠れ虫歯 ~子供の虫歯編~

今回は隠れ虫歯 子供の虫歯編です。

大人の虫歯編はこちらから↓

https://www.sasayama-dc.com/blog/4194/

隠れ虫歯とは、ぱっと見て虫歯と分からない隠れた虫歯です。(正式な言い方ではありません)

歯の表面に穴が空いていなくても、思わぬ所から虫歯は進行しているんです。

乳歯の隠れ虫歯を見てみましょう!

治療前 どこが虫歯かお分かりでしょうか?

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少し削ってみると、白かったはずの歯に茶色い虫歯が姿を表します。隠れ虫歯の頻発部位。歯と歯の間。

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思ったより深い虫歯です。このまま放置していると痛みが出る可能性が高いです↓

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虫歯を全部取りきりました↓

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治療後 歯と同じような色のプラスティック(レジン)で詰めて1回で終了です↓

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このような隠れた虫歯は歯科医院でないと見つかりません。

定期検診時に見つかることが多いです。

小さいうちに治せれば、このように小さな1回の処置で済むことが多いです。

乳歯は大人の歯と比べて弱いので、虫歯の進行も早いです。

大きく進んでしまってからですと歯の神経を抜く治療まで必要となることも・・・

「でも乳歯だからそのうち生え変わるし」・・というのはNGです。

神経を抜いた歯は若干抜けるのが早くなることがあり、時期によっては永久歯の歯並びにまで影響します。

乳歯は一斉に抜けて永久歯に生え変わるわけではないので、乳歯の虫歯菌は永久歯に感染ります。

特に生え変わり当初の永久歯は表面のエナメル質が弱く、虫歯になりやすいです。

歯の間の隠れ虫歯を防ぐには仕上げ磨き時のフロスが有効です。

当院では「視える・分かる・納得できる」の治療を心がけていますので、見えづらい分かりにくい部分の治療にはこのような写真を撮影して患者さん(お子さんの場合は保護者の方)にお見せしながら治療しています。

もうすぐ11月。

11月8日はいい歯の日。

定期検診受けてますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠れ虫歯 ~大人の虫歯編~

台風一過の月曜日。

晴れ間が広がり気持ちいいですね。

さて、今回は隠れ虫歯のお話です。

2本の奥歯のうち小さい奥歯が虫歯です。

どこだか分かりますでしょうか?

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少し削った状態から治療が終わるまでの流れを見てみましょう!

171021-002だんだん茶色の虫歯が見えてきました

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これが虫歯の本丸です

171021-004最初の画像からこんな虫歯が潜んでいたなんて想像できますか?

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治療後です

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削った穴を歯と同じような色のプラスティック(コンポジットレジン)で詰めて1回で治療を終了しました。

*ちなみに歯の溝の茶色い部分は、進行の停止しているごく浅い虫歯ですので削っていません。

歯科医も何年も経験を積むと穴が開いていなくても、このような隠れ虫歯があることが見て分かります。

透視することが出来るようになるんです・・

というのは冗談で、歯の間が虫歯になると歯の表面が若干濁ったような色に変わるのです。

その微妙な色の変化を見逃しません。

確認のためにレントゲン写真を撮ったところ、やはり歯の間に虫歯がありました。

このような隠れ虫歯に、患者さんがご自身で気づくことはほぼ不可能です。

定期検診や他の歯の治療で来院された時に、偶然発見されることがほとんどです。

患者さんが気づく頃には大穴が開いて、凍みたり、痛みを感じたりするまで進行してしまっていることが多いのです。

そうすると処置も1回では終わらないことがあり、なかなか大変なことになります。

当院では「視える・分かる・納得できる」の治療を心がけていますので、見えづらい分かりにくい部分の治療にはこのような写真を撮影して患者さんにお見せしながら治療しています。

もうすぐ11月。

11月8日は、いい歯の日です。

定期検診受けていますか?