晴れた日の日曜日

晴れた日の日曜日。

過ごしやすい気候の秋の日曜日。

疲れを取りたい日曜日。

出かけたくなる日曜日。

日曜日は朝から矯正の講習会でした(^_^;)

セファロ分析といって、矯正治療の肝の部分を学びました。

このコースは来年春まで続きます。

当院に通っているちびっ子達も、だんだん歯が生え添え揃ってきて、受け口や出っ歯、乱食い歯になる子が出てきました。

当院でできる矯正は当院で。

難しいケースは専門医に紹介で。

そのために3年前から色々学んでいます。

 

神経を抜いた前歯は被せないといけないの?

 

神経を抜いた前歯は被せないといけないの?

20年歯科医をやってきての経験で言わせていただくと

神経を抜いた時期が20代までは、被せなくて済むならそのままでもいいかもしれませんが、いずれ歯が折れたり、割れてしまう可能性がかなり高いです。

割れ方によっては抜歯に至ることもあります。

また、割れ方によっては、歯を補強して被せることも可能なんですが、最初から被せておいた方が自分の歯が多く残って長持ちする可能性もあります。

では、将来そうなる可能性があるのに、神経を抜いた歯を被せないことがあったのか?

ひとつの理由としては、昔は神経を抜いた歯はメタルコアという金属製の土台を埋めてから被せることが多かったからです。

ところがメタルコアは数年、もしくは数十年後に歯そのものを割って抜歯になってしまう可能性があります。

そのリスクを考えると、あえて被せない方が抜歯に至るリスクは少ないという考えも出来ます。

しかし、今はメタルコアではなく、ファイバーポストという歯の根を割れにくくする補強材があります。

こちらは歯冠破折(しかんはせつ)といって、硬い食べ物を噛んだ時に、前歯が割れてしまったケースです。画像真ん中の歯が水平に割れているのが、分かりますでしょうか?

↓折れてしまった歯にファイバーポストが入ったところ↓

最終的にセラミックの歯を装着したところ↓

 

ですので今の私の臨床判断では、神経を抜いた時期が20代までは被せなくて済むなら被せないようにして、30代以降はファイバーポストで補強して、被せておいた方がいいのではないかと考えています。

あとは患者さんとよく話し合ってから、決めるようにしています。

今日そんなケースがあって患者さんとお話ししたので、ブログに書いてみました。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

衛生士学校の学生さんが見学 

今日は午前中に歯科衛生士学校の学生さんが診療見学に来てくれました。

遠方から泊りがけでいらして、当院を含めて4軒の歯科医院を見学するそうです。

この時期に意欲的に就職活動する学生さんは珍しいので立派だなと思いました。

しっかりとビジョンを持っておられたようなので、ご縁があればと思います。

学生さんにも話したのですが、良い就職先を見つけるポイントってどんな事でしょう?

私が思う4つを挙げます。

① 衛生的で滅菌をしっかりしている

滅菌は患者さんの目に見えないものです。

どれだけ滅菌しても治療費を多く頂けるわけではありませんし、手を抜こうと思えばいくらでも抜けます。

目に見えないものにどれだけコストと時間をかけるか?

滅菌は自分達の仕事に誠実であるかが問われる作業だと思います。

② 口腔内写真を撮っている

記録を残すことは大事です。 自分の臨床レベルをあげるためと患者さんへプレゼンするためです。

③ 歯科衛生士の予約が独立している

治療の”ついで”ではなく、歯科衛生士だけの予約枠があることは大事です。

まず施術に集中できます。

そして自分の予約枠なので、責任を持って仕事に取り組むことができます。

④ 相互実習など成長のためのカリキュラムがしっかりしている

就職して、すぐスケーリングをさせられたりする医院もあるようですが、当院はそうではありません。

段階を踏みながら少しずつ患者さんに触れてもらうようにしています。まずはスタッフ同士の相互実習からです。スケーリング・PMTC・印象採得など全てです。

まとめ

最初に勤める医院はとても大事

最初の医院で体に染み付いたことは、自分の仕事の基礎となります。

後から基本に戻ることは、なかなか難しいものです。

少し苦労をしてでもしっかり基礎を身につけるのか?それとも・・・

 

 

 

総入れ歯の型採り

宝塚市で入れ歯治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

総入れ歯とは、1本も歯が無い人に作る入れ歯です。

私が大学を卒業した20年前に比べて、圧倒的に総入れ歯の患者さんは減りました。

理由は歯を失う人が減ったからです。

20年前は総入れ歯の患者さんが多かったのですが、その頃の自分には知識も技術も無かったので、正直下手でした。

歯医者なのに、入れ歯が下手というのはカッコ悪いです。

噛めないのを噛めるように出来るのは、歯医者だけです

コツコツと入れ歯を学び続け、今では大抵の症例に対応できるようになりました。

今の技術があれば、卒業したての頃に診た患者さんにもっと喜んでいただけるのにと思います。

出来るようになった頃に総入れ歯の患者さんは減ったのは、皮肉な感じもあるのですが、歯を失う人が減ったということは良い事なので、良しとしましょう。

とはいっても時々は総入れ歯も作ります。 上顎の総入れ歯の歯型です。歯が1本もないので、歯型というの変ですが・・。 DSC_4869これから3回くらいの工程を経て完成します。 きっと喜んでいただけると思います。