院長の笹山です。
良いお天気が続いて気持ちいいですね。
医院入口のお花が変わりました。ガーデニングシクラメンというお花です。
紅葉も一層深まってきたようです。
今朝、甲山を見ましたが赤・黄色・緑 とてもキレイでした。
画像は当院の入口から見える今日の紅葉です。
院長の笹山敏です。
日に日に朝晩が寒くなって来ましたね。
この時期に来院される患者様の症状で特に多いのが、「冷たいもので歯が凍みる」です。いわゆる知覚過敏です。
急に寒くなり水道水も冷たくなりましたので、単純に凍みやすくなることはあるのですが、原因はそれだけではないのです。
歯が凍みる原因はいくつか考えられますが、大きく分けると 1.虫歯 2.歯周病 3.歯ぎしり食いしばり の3つが考えられます。
今回は3番目の歯ぎしり・食いしばりについてお話します。実はかなりの割合で歯ぎしり・食いしばりが原因による知覚過敏が多いのです。
成人のほとんどの人は日中・就寝中多かれ少なかれ歯ぎしり・食いしばりをしており、その力は70㎏に及ぶこともあるようです。
そのような強い力が歯に加わると、歯の中の神経が敏感になり知覚過敏が起きるのです。
そのような場合、歯科医院ではかみ合わせをチェックして、凍みる歯に知覚過敏用のコーティング剤を塗ったり、歯の型をとってマウスピースを作り装着することもあります。
就寝時にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりをしても、マウスピースがクッションになり、歯ぎしりや食いしばりの力を弱めてくれますので凍みる症状が改善されることも多いのです。
市販の知覚過敏用歯磨き粉の効果についても、よくご質問を受けるのですが、使用している患者さんにお聞きすると効果があった人、なかった人は半々ぐらいというのが実感です。
歯に穴が開いて虫歯になったわけでもないのに、冷たいものが凍みる時は歯医者さんに診てもらうほうが良いですね。
おはようございます、院長の 笹山敏(ささやまさとし)です。
この連休はお天気も良くてお出かけ日和ですね。
当院は出来るだけご自身の歯を残す予防に力を入れています。
現在、日本の80歳の方に残存している歯の本数は平均12 本です。(大人の歯は通常上下で28本あります。)
それに対し、スウェーデンでは平均20本、アメリカでは17本です。この違いはどこから生まれるのでしょうか?
実は欧米諸国と日本では歯科定期検診の受診率に大きな差があります。
予防歯科が進んでいるスウェーデンでは、歯科定期検診の受診率は全国民の80%以上です。
また、他の欧米諸国でも70%ほどの受診率を保っています。これに対し、日本の受診率は10%未満なのです。*スウェーデンの歯科大学では、歯学部の学生に総入れ歯の講義をするのをやめたそうです。つまり総入れ歯の患者様がほとんどいなくなり教える必要がなくなったということなのです。
ご自身ではきれいに磨けているつもりであっても、細かい部分や磨きにくい部分に意外と歯垢は残り、やがて硬い歯石となりブラッシングでは除去できなくなります。
歯石には細菌が含まれていますから、歯周病を引き起こす原因となります。
定期的に歯科医院でメインテナンスを行えば、そのような磨き残しのチェックや、歯ブラシの届かない歯周ポケットの中から細菌を除去することができます。
問題が起こってから歯科医院を受診するのではなく、問題が起こる前に歯科医院を利用して頂ければと思います。
もし虫歯や歯周病の再発がみられても早期であれば、治療も少なくてすみます。
定期的に歯科医院でしっかりとしたメインテナンスを受けることにより、お口の健康を長く維持していきましょう!
*参考 NPO法人日本臨床歯周病学会サイト