医院の空気が綺麗になりました。エアドッグとAQI数値

院長の笹山です。

当院は空調にとても気を遣っています。

小規模医院ですが、加湿器2台、空気清浄機2台をフル活動して、定期換気もおこなっています。

ただ、花粉症の季節になりますと換気することで外から花粉も入ってきます。

患者さんは治療中マスクを外していらっしゃるので、花粉症のある方の場合、くしゃみや目の痒みなどアレルギー反応が起きてしまうかもしれません。

ちなみに私ももれなく花粉症です。

そこで今回古くなった空気清浄機を1台を入れ替えました。

新たな空気清浄機はAirdog(エアドッグ)です。シンプルなデザインで医院になじみます。

エアドックのモニターには数値は表示されています。

これはAQI数値という数値で、それが何なのかといいますと…以下引用

AQIとはAir Quality Indexの略で日本語で「空気質指数」を表します。
国際基準で定められた大気汚染の程度を表す指数になります。
大気汚染と聞くと大袈裟に聞こえますが、要するに空気の汚れ具合を表しています。
その指数は何を基準にしているかと言いますと…
PM2.5 およびPM10、オゾン、二酸化窒素、二酸化硫黄および一酸化炭素の測定値に基づいています。
ちなみにアメリカ合衆国では人口35万人以上の都市についてはAQI数値を毎日発表しなければいけないと定められています。
AQI数値が100を超えると疾患(喘息や肺疾患)を持っている人には影響があるとされています。

 

…ということらしいです。

 

ちなみに当院のエアドッグのAQI数値といいますと…

通常でこれくらいです。人の出入りや動きがあると、数値は上がります。

入れ歯を作る治療の際に蝋(歯科用ワックス)を使うことがあるのですが、これを熱で溶かす際に蝋の煙が出た時は、3桁近くまで数値が上昇しました。

ただ1日を通して、1桁から20くらいまでがほとんどで、3桁を超えたことはありません。

体感としては、何か空気が綺麗になった気がするという程度ですので、効果のほどは分かりませんが、本格的な花粉シーズン到来を目前に「これなら花粉症も大丈夫なはず。」と自分に言い聞かせています。

去年までは空気清浄機を活動させても、花粉のピーク時期には、換気や患者さんの出入りなどの影響か、マスクをしていても鼻がムズムズしたり、目が痒いことがありました。

今年はエアドッグの活躍に期待しています!

花粉症にシーズンが終わったら「エアドッグは花粉に効くのか」的な検証ブログを書こうと思います。

Airdog(エアドッグ)公式サイト
https://airdogjapan.com/

以上「医院の空気が綺麗になりました。」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

歯を磨いているのに虫歯が出来る理由 

院長の笹山です。

「歯医者さんに検診に行くたびに虫歯が見つかる。」

「ちゃんと歯を磨いているのに虫歯が出来てしまう。」

基本的にある程度歯が磨けているのに、時々虫歯が出来てしまう原因として考えられる理由をお話しします。

それでは、主な理由を順に見ていきましょう。

① 歯間ケアをしていない。

フロス、糸ようじ、歯間ブラシのいずれかを1日1回はおこなわないと虫歯は出来やすくなります。

これは本当に大事で1日1回歯間ケアするだけで、歯と歯の間の虫歯は激減します。

虫歯の多くは、歯と歯の間から発生します。

歯と歯の間に食べ物が詰まった時だけ、爪楊枝のように歯間ブラシやフロスを使用するだけでは、虫歯予防の効果はほぼありません。

歯間ブラシとフロスは両方やった方がいいんですか?

歯と歯の間の虫歯は気づくまで時間がかかる

② 歯磨き粉を使用していない。

何らかの理由で歯磨き粉を使っていない方は意外といらっしゃいます。

「味が気持ち悪い。」とか「泡立つのが苦手。」のような理由が多いです。

しかしフッ素入りの歯磨き粉を使わずに、虫歯を予防するのは難しいです。

フッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方

③歯磨きした後に何度もうがいしている。

フッ素入りの歯磨き粉を、歯の表面に残すことで、虫歯予防の効果が高まります。水でゆすぐのは0回、もしくは少量の水で1回にとどめましょう。

こちらを参考にどうぞ↓

すぐ効果の出る虫歯予防法

④過去に治療した歯が多い。

一度でも削られて治した歯は、表面のエナメル質の一部が失われます。すると虫歯が、再発しやすくなります。

⑤治療した歯の適合が良くない。

歯にピッタリとあっておらず、小さな隙間のあるような詰め物や被せ物は、隙間から虫歯が再発しやすいです。

不適合な銀歯の中身はどうなっていたか?

⑥歯医者で定期的に検診とクリーニングを受けていない。

自分で100%磨き残しが無いようにするのはほぼ不可能です。ご自身で取り切れない歯垢を3か月ごとにクリーニングを受けると、虫歯が出来にくくなります。

⑦食事の回数が多い。

飲食の回数が多いと虫歯になりやすくなります。朝昼晩の食事以外の間食は1日1度にしましょう。

甘い炭酸飲料、砂糖入りのコーヒー、シュガーレスではない”のど飴”などが虫歯の原因になりやすいです。

喉が痛い時は、飴ではなく、喉スプレーをお勧めします。のど飴は、唾液で飴を溶かして、溶かしたものを飲み込むときに喉に効かせるという間接的な方法です。溶かして口の中に広がった飴の糖分は、虫歯リスクを高めます。どうしても”のど飴”が良ければ、シュガーレスの”のど飴”にしましょう。

喉スプレーの方がダイレクトに喉の痛い所を噴射出来ますし、虫歯のリスクは低くなります。

⑧口呼吸している。

慢性の鼻炎などで鼻詰まりがあると、口で呼吸してしまいます。口呼吸すると、口の中に乾いた空気が入るので、虫歯予防の効果がある唾液が乾燥してしまい、歯の再石灰化や菌の殺菌効果が落ちてしまいます。

鼻炎でない人でも、コロナによるマスク生活が長くなって、マスクの下で口呼吸が癖になっている人が多いです。

今はマスクをしているので、マスクによって口の中の湿気が保たれていますが、マスク無しの生活が始まった時に、口呼吸の癖を治しておく必要があります。

⑨歯ぎしりを指摘されたことがある。噛みしめをしている自覚がある。

歯ぎしりや噛みしめ癖は、歯にマイクロクラックという細かいひび割れをおこさせます。そこから虫歯菌が歯の内部に侵入してしまうことがあります。

歯ぎしり、噛みしめを防ぐために、歯医者さんでマウスピースを作ったり、自己暗示療法を学びましょう。

マウスピースの重要性 

 

最後に私がどんなセルフケアをしているのか書いた過去の記事はありますので、よろしければ参考にしてみてください↓

歯医者はどんな歯ブラシや歯磨き粉を使っているのか?セルフケアの仕方は?

以上「歯を磨いているのに虫歯が出来る理由 」でした。

皆様のお口の健康維持に少しでも参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

インプラントをお断りする方

院長の笹山です。

インプラント治療の話です。

今回は、

インプラントをお断りする方、受けない方がいい方です。

主な理由は3つあります。

1つ目は本当に大事です。これがクリアされていないのにインプラント治療を受けるのは、やめた方がいいです。

① 歯を失った原因を改善していない。

インプラントをするということは、何らかの理由で歯を失っているのですが、

それが歯周病だった場合は、かなり注意が必要です。

歯周病を改善しないで、入れたインプラントの生存率は、かなり低いです。

といいますのも、インプラントも

インプラント周囲炎

という歯周病になって抜けてしまうからです。

虫歯や歯周病で歯を失った方は、日頃のブラッシング方法の改善、徹底的な歯周病治療(歯石取り)をおこなって、お口の中の歯周病菌が少ない状態に改善してからインプラントを受ける必要があります。

もちろんインプラントが入った後も、歯医者さんでの定期的なクリーニング(最低でも3か月に1度)で、ご自身の上手く磨けない部分を綺麗にして、歯周病がリバウンドしないように、ずっと維持する必要があります。

当院では歯周病を改善するつもりのない方のインプラント治療はおこなっていません。

 

② タバコをやめられない。

 

Composition with an ashtray and cigarettes.

インプラントにとってタバコは非常に有害で、タバコを吸われる方のインプラントの生存率は有意に低いです。

これは世界中の論文で明確に示されています。

タバコはそもそも歯周病を悪化させ、治りづらくする原因でもあります。

35歳以上の90%以上は、程度の差こそあれ、歯周病を発症しています。

つまり、①の歯を失った原因の歯周病で前述したように、歯周病があって改善しようとしても、タバコの副作用のために歯周病は改善せず、悪化させてしまいます。

歯周病によりインプラントの周囲の骨が溶けてしまい、インプラントが抜けます。

当院ではタバコを吸われる方にインプラントはおこなっておりません。

 

③ 治療終了後の検診を受けない。

これも前述のことと重複するのですが、インプラントは入れた後のメンテナンスをおこなわないと生存率が低くなります。

インプラント周囲炎にならないために、定期的なクリーニングが必要です。

一般的にはインプラントだからといって、特別なクリーニングが必要なわけではなく、周りの天然の歯とほぼ同じレベルのクリーニングで大丈夫です。

インプラントは一旦入ってしまうと、ご自身の天然の歯とほぼ同じ感覚で食事や会話が出来ますので、入れたことを忘れてしまうほどです。

忘れてしまうくらい違和感がないのは、入れ歯では得ることの出来ない、インプラントならではの特徴であり、とてもいいことではあるのですが、逆に言いますと、苦労してお金もかけて入れたインプラントのことを忘れてしまい、定期検診を受け無くなる人が一定数いらっしゃるのも事実です。(幸い当院ではいらっしゃいません。)

そうすると、じわじわと前述したようなインプラント周囲炎が進行して、ある日「何か歯がグラグラするなぁ。」と思ったら、それがインプラントで、もう抜ける寸前なんてこともあります。

天然の歯は多少ぐらついても、治療次第では回復出来ますが、インプラントが揺れてしまったら、揺れないように元に戻すことは、ほぼ不可能です。

もう一点、インプラントは定期的にかみ合わせのチェックをする必要があります。

インプラントは、骨にダイレクトにくっついており、一切揺れません。

天然の歯は、骨に歯根膜というクッションを介在してくっついており、僅かに少しだけ揺れることが出来ます。↓

 

この”揺れないインプラント”と、”揺れる歯”がお口の中で混在している場合は、長年の経過とともに、かみ合わせがずれてくることがあります。

噛んだ時の力が、インプラントに集中してしまう可能性があるのです。

ですので、かみ合わせの力のバランスを維持するために、検診時に嚙み合わせの当たり強さなどの調べます。必要に応じて、インプラントの被せ物のかみ合わせを少し弱めるなどの調整をしてあげる必要があります。

当院のインプラントの保証の適応条件は、当院が定める一定期間ごとの検診を受けた方のみに適応されることを、術前の同意書にて患者様にサインをいただいてから、手術をおこなっています。

以上「インプラントをお断りする方」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院