当院は小児矯正をおこなっていますので、お子さんの矯正相談で来院される患者さんがいらっしゃいます。
相談のきっかけで多いのが、
「他の医院で高額なマウスピース矯正を勧めれたけど、もっと違う方法はないか。」
「かかりつけの歯科医院が小児矯正をやっていないから。」
「ホームページを見て、プレオルソをやっていたから。」
などです。
軽度の反対咬合なら短期間で治すことが可能です。
以下のような装置を装着すると2~3か月。早い場合は、1か月で反対咬合が改善します。
プレオルソも効果はあるのですが、装置が大きいので、お子さんが
「口に入れていられない。」
という場合はあります。
取り外し式のマウスピースや矯正装置の最大の注意点は、装着出来なければ、歯並びは改善しないということです。
ですので、プレオルソを購入したけれど、装着できないとなると、治療費が無駄になってしまう可能性があるんです。
最近は大人もインビザラインなどのマウスピース矯正が流行っていますが、食事と歯磨き以外は、常時装着というのがルールですので、それを守り切れなくて、脱落してしまう患者さんが数多くいらっしゃると聞きます。
*当院はインビザラインなど大人のマウスピース矯正はおこなっていません。
その点、この装置は上の歯に装着するだけで、違和感も少ないので、”つけるのが無理”ということは、ほとんどありません。
この装置の唯一の難点は、歯型を取って模型を作らないと装置を作れないということです。
*プレオルソはサイズが決まっていますので、歯型取りしなくても作れます。
歯型取りは、お子さんにとってハードルが高い治療です。
子どもは大人と比べて、嘔吐販社が起こりやすいので、歯型をお口に中に入れて、固まるまでの2~3分が苦しくて待てない場合があります。
年齢的には、小学生未満のお子さんは結構難しいです。
今は光学印象といって、粘土のような型取り材料を使わず、口腔内スキャナーというカメラでお口の中を立体的に撮影して、歯型取りが出来ます。
ですので、口腔内スキャナーがある歯科医院さんでは、従来の歯型取りが回避できます。(すみません。当院では、まだ導入しておりません。)
では実際の治療ケースを見てみましょう!
1年生のお子さんです。前歯が反対咬合になっています。(下の前歯が、上の前歯より前に位置している。)
横から見るとよく分かりますね。
頑張って歯型取りをして、装置を装着しました。
約1か月後。反対咬合は改善されています。前歯が一時的に”すきっ歯”になっていますが、ほとんどが自然に治ります。
横から見た様子。
反対咬合は一度改善すると、基本的に後戻りしませんので、かみ合わせが改善すれば、治療は終了です。
*第二次性徴期(中学生くらい)に、下顎が大きく発達すると、再び反対咬合になる可能性はあります。
以上「シンプルに治そう。こどもの矯正」でした。
当院では子どもの歯並び・噛み合わせの改善に対応しています。
お子さんの歯並びや嚙み合わせで気になることがありましたら、ご相談ください。
皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院