お口も大掃除

 

院長です。

あっという間に12月。朝は冷えるので診療室の床暖房を弱で稼働させ、日が暖かくなるお昼休み頃に切ります。

待合室の窓から見える紅葉も深まってきました。

阪急電車の嵐山直通特急も走っていますね。嵐山の紅葉も一度見てみたいですが、人だかりが苦手なので・・・(^_^.)

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冷え込みが強くなりましたので、風邪やインフルエンザには要注意です。

予防には手洗い・うがいが基本ですが、お口の中を清潔に保っているとかなり防げます。

先日、参加した学会でも聞いたのですが、介護施設で歯科衛生士さんが入居者のお口や入れ歯を徹底的にキレイにクリーニングしたところ風邪や肺炎が激減したそうです。

幼稚園や保育園で風邪やインフルエンザが流行るのも、子供たちは手を覆わずに咳やくしゃみをしますし、指をお口に入れたりするのも当たり前です。また口呼吸の子も多いですから、感染しやすくなるのだと思います。

お口は体の中につながっている健康の入り口であり、病気の入り口でもあるのですね。

この時期は疲れが1年の疲れが溜まってくるようで、免疫が低下し、歯ぐきの腫れや歯の痛みで来院される患者さんが増えます。

年末年始の大掃除の前に、お口もキレイにしてあげてください。

 

 

歯の神経を抜かない

院長です。

3連休初日ですね。今日の天気は良くなかったですが、明日以降は良くなるといいですね。

診療室ではハロウィンの飾りつけを片付けて、今年のクリスマスをどんなものにするか検討中です(^o^)

ちょっとした遊び心って楽しいですね。ささやかですが医院の飾りつけもそんな感じでやっています。

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さて、現代の歯科に置いて、抜歯の理由のトップは歯周病です。

最近は虫歯で抜歯する事は減りました。

他に多い抜歯の理由の1つが歯根破折です。

歯根破折とは文字通り、歯の根が折れてしまうことです。

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歯の根は折れてしまうと、骨折した骨が自らくっつくようには治ることはありません。

ですので、根が折れたり割れてしまったら、ほとんどが抜歯になります。

なぜ歯の根が折れたり、割れたりしてしまうのでしょう。

そのような歯のほとんどは、過去に神経を抜く処置が行われています。

神経を抜くと歯の中に水分がなくなり、乾燥してしまうので割れやすくなります。

神経を抜いた歯は、歯の根が割れないように様々な工夫をしますが、それでもやはり割れてしまうことがあります。

割れて抜歯にならないようにする最大の予防策は結局、神経を取らない事です。

そのために、虫歯が深く神経まで到達しそうな場合でも極力神経を抜かずに治療をするように心がけています。

ただ、神経を残しても後に痛みが出て、神経を抜くことになる事がありますので、その可能性は患者さんに十分に説明をしてから神経を残す処置を行っています。注)症状や状態によっては無理に残さずに神経を抜く方が良い場合もあります。

後に結局神経を抜く事になる可能性があったとしても神経を残す価値はあります。

それほど歯に神経があるかないかは歯の寿命を左右するのです。

歯で神経を抜くというのは相当悪い状態ですから、定期的に検診を受けていれば、そこまで悪くなる前の虫歯を発見し治療できます。また、日頃の歯磨きだけでは落としきれない歯垢をクリーニングすることで、虫歯の発生はかなり予防できます。

 

 

 

予防接種

院長です。

先日、診療後に近所の内科でインフルエンザの予防接種を受けてきました。

今までほとんど予防接種を受けたことが記憶がなく、それでも1度もインフルエンザにかかったことがありませんでした。

しかし、去年、家族がインフルエンザになった時、予防接種を受けていなかった私は大いに焦りました。

家の中では常にマスクをし、手洗いやうがいを徹底的におこなって凌ぎました(^_^;)

それを教訓に今年は早めに受けておこうと思ったのです。

仕事の性質上、お盆や年末年始でもないのに何日も続けて休むなんてできません。患者さんに大変なご迷惑をかけてしまいます。

今までは家族がインフルエンザになるなんて考えもしなかったので、甘かったです。反省しました。

 

余談ですが、その注射の時に先生から「先生の医院の注射針の太さは何G(ゲージ)ですか?」と聞かれました。

インフルエンザに使う注射針は29Gというサイズだそうです。(数字が大きい方が細くなります。)

当院では注射する部位によって30Gと33Gを使い分けています。

予防接種は皮膚に針を刺しますから、あまり細いと折れたり、曲がったりしてしまうので29Gなのだと思います。

歯科の麻酔注射は歯茎や頬の内側などの粘膜に刺しますから、細くても抵抗がなく入ります。

皆さんはもう予防接種を受けられましたか?

 

 

歯の型採り2

院長です。

秋らしくなり、朝は肌寒いこともありますね。この時期、外を歩いている人の服装は色々違って面白いです。

まだ半袖の人もチラホラ見かけます。暑がりの人なのか、肌寒いぐらいが好きな人なのか?

ブーツを履いたり、ストールを巻いたりして、すっかり秋冬ファッションになっている人もいますね。

もう1回くらい暑い日があるんじゃないかと診療室の扇風機はまだ片づけずに置いています。

 

さて、以前に歯の型採り(9月5日)について書きました。

色々と改善策を講じ、手間・工程がかなり増えましたが、その結果は今のところ非常に良いです。

調整時間は大幅に減っています。おかげでストレスも減っています(^O^)

色々と手法を変えたなかでも、やはり型採り材料の変更は効果が高かったです。

どの型採り材料が良いか、色々なメーカーを試していた時に、大阪のデンタルショー(歯科の展示会)で偶然再会した大学の同級生が薦めてくれた材料メーカーをふと思い出しました。

著名な先生方も使われている型採り材料で、使い勝手が良く、精度も高いとのことでした。

実際使ってみると、その通りで、扱いやすく、細かいところまでシャープに歯型が採れます。

Y君、教えてくれてありがとう!

正直、型採り材料でそこまで差が出るとは思っていませんでした。ポイントは親水性であり、水分との接触角のようです。

今回、型採りについて材料学から手技まで深く勉強しなおしたことで、良いきっかけが出来ました。

歯科医になったばかりの頃、歯科医である祖父に「歯科医は一生勉強!」「上手くなったと思って天狗なったらいかんぞ!」と言われたことを思い出します。

これからも、より精度の高い(適合の良い)被せ物や入れ歯を提供できるよう、日々”改善”していきます。

もちろん大前提として削って被せたり、抜いて入れ歯になったりしないように、虫歯・歯周病の予防に引き続き最大限努めていきます(^-^)ゝ

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歯の型採り

院長です。

涼しい秋が待ち遠しい今日この頃です。

私は春と秋が好きなのですが、先日お会いした人で「秋は寂しい感じがして本当に嫌いだ」という人がいました。

人それぞれあるものですね。

 

さて、入れ歯やかぶせ物を作るために歯型を採ることを歯医者さん用語で「印象を採る」といいます。

やわらかい粘土のようなものを、型採り道具に盛ってお口のなかに入れます。数分待って固まったら外します。

歯の型採り、外すまでちょっと苦しいですよね。苦手な方も多いと思います。

その型採りなのですが、できるだけ精密に歯型と採ることで、適合の良い被せ物や入れ歯ができます。

被せ物や詰め物が歯にピッタリ合っていないと隙間から2次虫歯になったり、隙間から接着剤が溶け出して外れやすくなってしまいます。

また入れ歯の場合ですと、入れ歯による痛みの原因になる場合もあります。

色々な要素があるので歯に装着する前は、ある程度の調整は必要ですが、型採りが正確にできていないと調整にすごく時間がかかります。

(調整時間が長い=歯に合っていない・・というわけではありません。噛み合わせによっては調整に時間がかかることもあります)

最近、必要以上に調整に時間がかかる事が何度かあり、合わなくて型採り自体をやり直すこともありました。

しかし、大切な歯の代わりになるものですので、中途半端なものは入れられません。

型採りの材料や方法などを0から見直しをしました。

型採りについて書かれた文献を古いものから新しいものまで読み込み、歯を作っていただいている歯科技工士さんと意見交換をし、スタッフにも協力してもらって、色々と改善策を講じました。

材料の性質などもあり、エラーをゼロにすることはできませんが、できる限り調整を少ない被せ物や入れ歯を作りたいと考えています。

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