自分の口臭に気づける?
自分に口臭があるかないかを気にされる方は結構多いです。
当院の問診票にも「口臭が気になる」「口臭を指摘された」と記入される方が割といらっしゃいます。
でも周りの人に「私、口臭ありますか?」とはなかなか聞けませんよね・・
歯医者さんでは恥ずかしがらずに聞いてくださいね(^^)
自分の口臭が気になって口臭専門外来を訪れる患者さんの90%に実は病的口臭がなかったというデータがあります。ほとんどが生理的口臭の範囲であったということです。
病的口臭と生理的口臭については1つ前のブログを参考にしてください
私の経験でもご自身の口臭が気になると訴える方で、実際に病的口臭があった方はほぼいなかったと思います。
逆にご自身では気にされてなくても、病的口臭があることに全く気づいていない方もいらっしゃいます。
人間は匂いに順応する性質があります。
自分の口臭に慣れてしまって感覚がマヒしてしまっているんです。
歯周病菌は口臭の原因となる物質を産生します。
何年も歯のクリーニングを受けていなくて、かつ歯周病のある方(35歳以上の90%近くは歯周病です。)は
もしかして自分で気づかないうちに病的な口臭を発しているかもしれません。
病的口臭はなかなか他人からも指摘し辛いものですので、自分で気づく機会はほぼありません。
「自分の口臭は気づける?」をまとめますと
①生理的口臭は自分で気づくことがあるが、周りは気にならないレベルの口臭
②病的口臭は自分では気づけない場合が多く、周りは気になるレベルの口臭
ということです。