急に暑くなってきましたね。今年の梅雨は雨が少ない気がします。
歯科検診シーズンも終盤です。
5~6月にかけて小学校、高校、1歳半検診と診療時間を変更して出務してきました。
来週の保育園の歯科検診に出かけたら今年の出務は終わりです。
今年から園医をさせていただくことになった新しい保育園です。
当院に来てくれているお子さんも通っている保育園なので、ちょっと会うのが楽しみです。
院長の笹山です。
学校検診シーズンも終わり、お子さんが学校から検診結果を持ち帰る頃です。
お子さんの虫歯予防にどんなことを気をつけていますか?
「甘いものをあまりあげない。」
「仕上げ磨きを欠かさない。」
色々あると思います。
虫歯予防のポイントは
①フッ素入り歯磨き粉で磨く。磨いたら1回もゆすがない。
②小学校6年生くらいまでは、毎晩仕上げ磨きを必ずおこなってあげ、歯と歯の間も清掃してあげる。(糸ようじがおすすめ)
③乳酸飲料・炭酸飲料・スポーツドリンクは極力与えない。
④歯科医院で定期的にフッ素塗布の処置を受ける。3か月に1回がベスト。
⑤間食は1日1回。
この5つを気をつければ、そうそう虫歯は出来ません。
当院では虫歯のあるお子さんの保護者の方に、虫歯予防アンケートをご記入いただき、虫歯予防についてお話しする時間を設けています。虫歯は防げる病気です。ちょっとしたコツをつかめば予防できますよ。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院
「よく噛んで食べなきゃダメ」
「30回噛んでから飲み込みましょう」
子供の頃、一度は言われた、聞いたことがあると思います。
お子さんに言ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ「よく噛んで食べなさい」言われただけで、なかなか聞いてくれません。
よく噛むと良いことがたくさんあるんです。
①よく噛むと唾液が出ます
唾液には虫歯予防や粘膜の保護、消化を助ける働きがあります。
②よく噛むと良い顔になる
よく噛むと口の周りの筋肉を十分に使います。
口の周りの筋肉は目や頬の筋肉と繋がっており、よく噛むと口元の締りが良くなり、表情も良くなります。
③よく噛むと脳を刺激できる
集中力や記憶力を高める、リラックス効果を得られる、肥満防止効果などがあるといわれています。
④よく噛むと歯並びが良くなる
よく噛むことで顎の骨の発達を促し、歯並びがよくなります。
以上よく噛むと良い理由をあげましたが、よく噛まないと逆の結果になるともいえるでしょう。
現代の食事は柔らかくてあまり噛まなくても飲み込めるものが多くなっています。
「よく噛みなさい」と言っても、すぐに飲み込めるものを長く噛み続けるのは難しいです。
ここからポイントです。
よく噛むには
①食事中の飲み物を減らしましょう。
食事中によく噛まないでお茶やお水で流しこんでしまうことがあります。
しっかり噛めば唾液が出て、水分を含まなくてもある程度は飲み込めます。
食事にお味噌汁やスープなどがある場合は、お茶やお水は無しでもいいぐらいです。
②食材を細かく切りすぎないようにしましょう。
野菜が苦手なお子さんが食べやすいように、細かく刻んでしまうこともあると思いますが、
野菜などは大きく切って前歯でぶつ切りしてかぶりつかせるようにしましょう。
③和食を増やしましょう
和食は歯ごたえのあるメニューが多いので必然的に噛む回数が増えます。
④噛み応えのある食べ物を食べましょう。
例)フランスパン、たくあん、 肉のソテー、キャベツ、油揚げ、いか
お子さんに「よく噛んで食べなさい」という時にはこんな理由づけをしてみてはいかがですか?
①よく噛むと虫歯になりにくくなるよ!
②よく噛むとかっこいい(かわいい)お顔になれるよ!
③よく噛むと賢くなるよ!
以上「よく噛まずに飲み込んでしまうお子さんには・・」でした。
「同じ歯を5回治療すると抜歯になる」
歯科業界でいわれる話ですが、可能性としては十分にあります。
抜歯に至るまでのよくある過程を見てみましょう。
このように同じ歯を5回治療すると、抜歯に至る可能性は十分にあります。
歯は治療するたびに元の歯が少なくなり、人工の材料に置換されていくので、「治った」という定義が「元通り」ということならば、治療しても「元通り」にはなっておらず、むしろ治療するたびにどんどん弱くなります。
歯は爪や髪の毛のように生え変わりません。神経や血管も通っている体の一部なんです。
歯を失うと義歯を入れます。義歯は義足や義手と同じで失った体を補う装具です。
義歯の機能は元の歯には及びません。
今のところはインプラント治療が一番天然の歯に近い機能回復が可能な治療方法ですが、
保険適応ではありませんので歯を失うたびにインプラント治療を受けていてはとんでもない経済負担になってしまいます。
芸能人の方で何百万円もかけてインプラント治療をされている人もいますが、職業上入れ歯にすることができないので仕方がないのです。
虫歯や歯周病は予防で十分に防げる病気です。
当院は今日も予防 明日も予防 とにかく予防を大切に診療しています。
歯を大切に^^
ちょっと怖いお話です。
日本人の死因の3位は肺炎です。
ちなみに1位は癌、2位は心疾患です。
3位の肺炎になる原因の多くはお口の中の歯周病菌などの菌が原因で起こる「誤嚥性肺炎」といわれています。
「誤嚥」というのは食べ物を飲み込む際に、本来食道に入るはずが誤って気道に入ってしまうことをいいます。気道に入った菌は肺にまで到達します。その時に免疫力が落ちていると肺炎を起こす可能性があるんです。
高齢者の方は老化により飲み込む力が落ちている場合などは特に「誤嚥」しやすくなります。
虫歯や歯周病を予防するための歯のクリーニングが、お口の中の菌を減らし肺炎の予防にもつながります。
また「嚥下」する機能もなるべく落ちないように「嚥下体操」や「嚥下リハビリテーション」も盛んに行われるようになってきました。
高齢者になっても若い時からケアを受けていて歯周病がコントロールされていればそれほど心配ありません。
歯周病は30代半ばくらいからのケアが大事です。
歯周病は進行してしまってからでは治りに限界があり,再発しやすいので若いうちからの歯科医院での定期的なメンテナンスをおすすめします。