ポリデント(入れ歯洗浄剤)の効果

宝塚市で入れ歯治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

ポリデント(入れ歯洗浄剤)は使った方がいいですか?

2年前に製作した入れ歯。2年前の状態です↓

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現在の状態です↓ 毎日義歯専用ブラシで磨いた後にポリデントを使用されています。

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まだ2年とはいえキレイです。

入れ歯はブラシで磨くだけでは、このような状態は維持できません。

入れ歯洗浄剤は一晩漬け置きする必要はなく、10分程度漬けるだけでも効果は十分あります。

正しい使い方はかかりつけの歯医者さんでお聞きになると良いと思います。

ポリデントで入れ歯ケア、おススメします。

短期集中歯科治療

当院では短期集中治療は基本的におこなっていません。

積極的にお受けしない理由は、歯の治療は治っているか確認できるまでに一定の日数が必要な治療があり、詰め込みで診療すると治りを確認できずに見切り発車的に進めるので、後で痛みが出たりすることがあるからです。

と、建て前的にはそうなんですが・・

「来月に海外に留学する。」

「次の仕事を始めるまでに歯を治しておきたい。」

色々事情はありますよね。

 

最近も2週間後に海外に3,4年赴任する方の集中治療をおこないました。

10日間ぐらいで7回ほど通っていただき、問題のある箇所はすべて治療しました。

抜歯するか迷った歯もありましたが、ご本人と話し合って残す治療をおこないました。

ちゃんと通ってくださったので、無事終わりました。

 

短期集中の通院における当院からのお願いと、ご了承していただきたいことは

① 予約は基本的にこちらの指定した日時にお越しいただきます。

歯科医師は私一人ですので短期の場合は予約日時のご希望にほとんど沿えません。スミマセン・・。

② キャンセルしないでください。

短期の場合はかなり計画的に治療を進めないと終わりません。中途半端に手をつけてしまうと終わらない治療もあり、治療途中で終わってしまった歯は後で悪化することもあり、結局患者さんにご迷惑をおかけする可能性があります。通院期間中は歯の治療を第一優先にスケジュールを組みましょう。

③ ある程度の問題が残る可能性があります。

通常の通院期間より短く済ませるため、治療内容によっては通常治療期間の治療と同等の結果を得られない場合もあります。

④ 治療は優先順位をつけて悪い歯から治しますが、限られた期間では終わらない可能性があります。

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ノンクラスプデンチャー 6年目

宝塚市でノンクラスプ入れ歯、バネのない入れ歯治療をおこなっている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

ノンクラスプデンチャーの制作後6年目のケースです。

6年前の完成時↓  ピカピカですね

DSC_0502現在↓

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アームの部分は破損などで2回修理しています。(1回は患者さんの不注意による破損です(^_^;))

人工歯や床部分の着色など経年的な劣化もありますが、まだまだ使えます。

「ノンクラスプデンチャーは持たない、頻繁に壊れる」という意見もお聞きします。

私はノンクラスプデンチャーを診療に取り入れて10年近く経ちますが、 リペアしたり、リベースしてメンテナンスするとちゃんと使えますよ。

長持ちさせるのに大切なポイントは最初の設計とメンテナンスです。

すべての入れ歯において言えることでもありますが、特にノンクラスプの場合は設計が大事です。

これを誤ると「壊れる」「持たない」となります。

アームの適合や破損に関しては色々と対処法があり、最近はあまりトラブルもありません。

もうひとつ大切なことは作る技工士さんの技術ですね。同じ材質でも加工の仕方や設計で持ちが違います。

当院のノンクラスプデンチャーは義歯の中でもノンクラスプに古くから関わっている先駆者的な技工士さんが制作しています。

精密な型採り

先日の治療の一コマです。

セラミックブリッジを作るための歯型採りをおこないました。

まず被せ物と被せる歯の境目をピッタリ合わせるために歯肉圧排という作業をおこないます。

この境目(繋ぎ目ともいえます)を限りになくゼロにすることで、より歯にフィットし、外れにくくなり、隙間から内部の歯に菌が侵入することを防げますので大変重要です。

次に歯型をお口から外す時になるべく変形しないようにする処置を行います。

ブロックアウトといって全ての歯と歯の間とアンダーカットを一時期的に埋めます。

型採り材料が歯の間に入り込むと、型を外すときに余分な力を加えないと外れにくくなり、型が変形する可能性があります。

型が変形するということは、その型から出来た模型も変形してしまい、結果ミクロンの単位で作った歯が合わなくなるということです。

次に型を採る材料です。

セラミックなど自費診療の型採りに使う材料はシリコーン印象剤といって変形が少なく誤差が生じにくい材料を用います。

ここまで準備が出来たら、温度管理をおこなっていおいたシリコーン材料を用意します。

シリコーン材料は温度管理も大事です。室温で適当に管理してはいけません。

お口に入った型採り材料が固まるまで5分かかります。これは患者さんにとっては苦痛な時間です。

なるべく1回で型採り成功させることが大事です。

そこでまず診療補助についてくれるスタッフと型採りのシミュレーションを行います。

予行演習ですね。

どなたもお口の開き具合や状態は異なりますので、このシミュレーションをおこなうことで無駄な採り直しを防ぎます。

スタッフと声を掛け合いながら呼吸を合わせて最適なタイミングで歯の型を採ります。

型が固まって外したら、明るいライトの下で型に変形や異常がないかじっくり点検します。

採った歯型はこんな感じです。オレンジの部分と青い部分はそれぞれ役割が違います。

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当院では過度な圧排はおこないません。歯肉のダメージは最小限に抑えるべきです。

型採りが無事成功しましたら、かみ合わせの記録を採ります。

咬み合わせの記録も変形の少ないシリコーンで採ります。

あとは歯の色を色見本から選びます。必要に応じて一眼レフで写真撮影をおこないます。

その後仮歯を装着して終わりです。

ここまで約1時間かかります。

ここからは自費専門で製作を依頼している歯科技工士に歯型を預け製作をスタートします。

今はローコストで1日で機械が自動製作してくれるセラミックを提供する方法もありますが、当院ではすべてハンドメイドで製作してもらっています。

理由は私が自分の歯には入れたくないからです。

その理由は・・・。

お察しいただければと存じます(^_^;)

質が高く長期に安定する審美歯科治療をおこなうためには、良い材料を使う事はとても大事ですが、それよりも歯科医師の診断や手技、それを製作する歯科技工士の技術がもっと大切です。

ちなみに自費診療においては型採り、仮歯調整、装着に至るまですべての治療工程を私一人でおこなっています。

自分が自費診療を受けるのならそうしてもらいたいからです。

以上、精密な歯型取りについてでした^^

 

見つかりにくい虫歯 歯と歯の間

先日、スタッフさん達からバレンタインデーにチョコレートをいただきました。

ありがとうございます! 美味しくいただきました!

今度スタッフさんのご実家がされているお好み焼きさんで食事会をする事になったので楽しみにしています。

 

さて、下の画像の歯は虫歯です。どこだか分かりますか?

180214-001初期の小さな虫歯の場合、自覚症状もなく、見た目ではほぼ分からない。小さすぎてレントゲン写真にも写らない場合もあります。

治療開始↓

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治療中↓

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治療後↓ 比較的小さい虫歯でしたので歯と同じような色の樹脂で詰めて1回で終了しました。

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この虫歯を発見出来るかは、診る側の経験によるものが大きいです。

歯と歯の間に虫歯がないか常に気を付けて診察しているとだんだんと見えるようになってきます。

デビルマンでいうところのデビルアイのような透視力です^^

このように、どこから見ても虫歯に見えない虫歯はしっかりと患者さんにご説明してから治療します。

最初の写真をご覧いただいても、虫歯には見えない。治療後に詰め終わった後の画像をお見せしても、本当に虫歯だったのか分かりません。

ですので少し削って虫歯が見えた段階で虫歯が見える画像を患者さんに見て頂いています。

痛くもない、穴も開いていないのに「虫歯ですね。治療します!」と削られたら不安ですよね?

当院では治療の視える化をおこなっています。

不安や疑問を極力なくして安心の歯科診療を受けていただけるようスタッフと一緒に日々頑張っています。