30年以上持つ特殊なブリッジ

 

30年ほど前に当院で製作したBr(ブリッジ)。

DSC_4794可撤性Brといって、取り外し可能な特殊なBrです。

装着当初の30年前と比べて、歯の部分が黄色くなってやや変色しています。

といっても30年の劣化にしてはかなり少ない方です。

当時の歯科技工士さんの技術と、患者さんのお手入れが良かったので、この程度で済んでいます。

この方は最近、ホワイトニングをおこない、周りの他の歯が白くなったので、このBrの歯の黄色くなった色が目立つようになりました。

そこで私が人工の歯の部分の張り替えをご提案し、3日ほどお預りして歯科技工士さんにリフォームしてもらいました。これはクリーニングではなく、材料そのものを一度全部剥がして、新しくしています。

DSC_4861ずいぶん明るく白くなり、患者さんにも喜んでいただけました。

30年経ちましたが、本体部分は何ともありませんのでまだまだ使っていただけます^^

精密な歯を入れて、患者さんのお手入れが良く、定期検診も欠かさなければ、30年以上持つことも可能ということですね。

 

精密入れ歯に必要な型取り方法

宝塚市で入れ歯治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

精密な入れ歯とは・・・

違和感が少なく、良くフィットし、痛くなく、良く噛める入れ歯と考えます。

精密な入れ歯をつくるために大切なことのひとつは、「正確に歯型を採れるか」ということです。

まずは型取りの道具(印象用トレーといいます)

これは既製品のサイズのものがあり、お口の大きさに合わせてS・M・Lなどサイズがあります。

この既製サイズの型採り道具では、どんなに頑張っても、そこそこの精度の歯型しか採れません。

しかし精密な入れ歯をつくるためには、既製服ではダメで、セミオーダーでもダメで、フルオーダーメイドでなければなりません。

そのために既製の型採り道具ではピッタリお口に合わないので、まず患者さん専用の型採り道具を作ることから始めます。

このトレーを歯科では各個トレーといったり、個人トレーといいます。

こちらが個人トレー↓

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この個人トレーを使って型を採ると再現性の高い型が取れます。

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このような型採りは、精密な入れ歯をつくるための1工程です。他にも大切なことは、いくつもあります。

そして、ひとつひとつのステップを確実にクリアすることで良い入れ歯が完成します。

 

ポリデント(入れ歯洗浄剤)の効果

宝塚市で入れ歯治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

ポリデント(入れ歯洗浄剤)は使った方がいいですか?

2年前に製作した入れ歯。2年前の状態です↓

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現在の状態です↓ 毎日義歯専用ブラシで磨いた後にポリデントを使用されています。

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まだ2年とはいえキレイです。

入れ歯はブラシで磨くだけでは、このような状態は維持できません。

入れ歯洗浄剤は一晩漬け置きする必要はなく、10分程度漬けるだけでも効果は十分あります。

正しい使い方はかかりつけの歯医者さんでお聞きになると良いと思います。

ポリデントで入れ歯ケア、おススメします。

ノンクラスプデンチャー 6年目

宝塚市でノンクラスプ入れ歯、バネのない入れ歯治療をおこなっている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

ノンクラスプデンチャーの制作後6年目のケースです。

6年前の完成時↓  ピカピカですね

DSC_0502現在↓

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アームの部分は破損などで2回修理しています。(1回は患者さんの不注意による破損です(^_^;))

人工歯や床部分の着色など経年的な劣化もありますが、まだまだ使えます。

「ノンクラスプデンチャーは持たない、頻繁に壊れる」という意見もお聞きします。

私はノンクラスプデンチャーを診療に取り入れて10年近く経ちますが、 リペアしたり、リベースしてメンテナンスするとちゃんと使えますよ。

長持ちさせるのに大切なポイントは最初の設計とメンテナンスです。

すべての入れ歯において言えることでもありますが、特にノンクラスプの場合は設計が大事です。

これを誤ると「壊れる」「持たない」となります。

アームの適合や破損に関しては色々と対処法があり、最近はあまりトラブルもありません。

もうひとつ大切なことは作る技工士さんの技術ですね。同じ材質でも加工の仕方や設計で持ちが違います。

当院のノンクラスプデンチャーは義歯の中でもノンクラスプに古くから関わっている先駆者的な技工士さんが制作しています。

入れ歯洗浄剤は使った方がいいですか?

宝塚市でノンクラスプ入れ歯、バネのない入れ歯治療をおこなっている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

「ポリデント(入れ歯洗浄剤)は使った方がいいですか?」

よくお受けするご質問です。

答えは・・・

「毎日使った方がいいです。」

3年前に作成したノンクラスプ入れ歯(バネのない入れ歯)↓ 画像は3年前の状態です。 患者さんは毎日ポリデントを使用されています。

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3年後↓ 当初の艶は無くなっていますが、黄ばみや変色もなくキレイです。(撮影後に艶出ししておきました)

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入れ歯洗浄剤を毎日使っていない方の入れ歯は、黄ばみや変色などの劣化が早いです。

入れ歯のお手入れ方法です。

歯磨き粉をつけずに入れ歯専用のブラシで汚れを落としてから、入れ歯洗浄剤に5~10分ほど漬けていただくのがおススメです。

ブラシで汚れを落とさずに洗浄剤に漬けるのはNGです。

まずブラシでしっかり汚れを落としてから漬けましょう!

ちなみにこの入れ歯はノンクラスプデンチャーという入れ歯です。

金属のバネが付いていないタイプの入れ歯で、入れ歯を入れているのを知られたくない、目立たない入れ歯にしたい方に好評です。