フルジルコニアとセラミックのハイブリッドでメタルフリー

長いタイトルになってしまいましたが、

まずはこちらをご覧ください↓

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DSC_4876これはブリッジですが、右側3本はフルジルコニア、左2本はセラミックを築盛したジルコニアセラミックスです。

全部繋がっていて、ベースはフルジルコニアですが、部分的にセラミックも混在しています。

奥歯で割れたり、欠けやすい部分は強度のあるフルジルコニアで、審美性もある程度要求される小臼歯はセラミックです。

最近のジルコニアは、単独でもかなり審美性が向上していますので、全部フルジルコニアでもOkくらいですが・・(画像でも、見た目の違いが然程ないのがお分かりになると思います。)

従来ですと咬み合わせによっては、奥歯はメタルになるようなケースでもジルコニアによってメタルフリーが可能です。

こんなハイブリッド的な使い方もあるんです。

 

 

精密な型採り セラミックの前歯

本日も良いお天気ですね。

今日はセラミックの前歯を作るための精密な型採りをおこないました。

DSC_4626被せ物をピッタリと合わせることは、歯を長持ちさせるための必須条件です。

見た目だけキレイな被せ物を入れても、長くは持ちません。

この型を採る治療は、1時間のアポイントです。

実際は1時間ずっと型を採っているわけではなく、歯の写真を撮影したり、歯の色を決めたり、仮歯をつけたりと色々としなければいけません。

次回は”仮の合わせ”です。仕上がりの一歩前でチェックをいれます。

そして次々回に問題なければ、セラミック歯が完成します。

ですが、その日には最終セットしません。

前歯の場合は必ず、一度仮付けして使用して頂きます。

そうして見た目や機能に問題がないか一定期間使用して頂き、問題がなければその時初めて最終装着します。

前歯のセラミックの治療はこんな具合でおこなっています。

手間と時間と少々の費用はかかりますが、精密な歯は長持ちします。長期的にみてコストパフォーマンスが高く、見た目が自然で機能的なセラミック歯を装着することを大切にしています。

精密な型採り

先日の治療の一コマです。

セラミックブリッジを作るための歯型採りをおこないました。

まず被せ物と被せる歯の境目をピッタリ合わせるために歯肉圧排という作業をおこないます。

この境目(繋ぎ目ともいえます)を限りになくゼロにすることで、より歯にフィットし、外れにくくなり、隙間から内部の歯に菌が侵入することを防げますので大変重要です。

次に歯型をお口から外す時になるべく変形しないようにする処置を行います。

ブロックアウトといって全ての歯と歯の間とアンダーカットを一時期的に埋めます。

型採り材料が歯の間に入り込むと、型を外すときに余分な力を加えないと外れにくくなり、型が変形する可能性があります。

型が変形するということは、その型から出来た模型も変形してしまい、結果ミクロンの単位で作った歯が合わなくなるということです。

次に型を採る材料です。

セラミックなど自費診療の型採りに使う材料はシリコーン印象剤といって変形が少なく誤差が生じにくい材料を用います。

ここまで準備が出来たら、温度管理をおこなっていおいたシリコーン材料を用意します。

シリコーン材料は温度管理も大事です。室温で適当に管理してはいけません。

お口に入った型採り材料が固まるまで5分かかります。これは患者さんにとっては苦痛な時間です。

なるべく1回で型採り成功させることが大事です。

そこでまず診療補助についてくれるスタッフと型採りのシミュレーションを行います。

予行演習ですね。

どなたもお口の開き具合や状態は異なりますので、このシミュレーションをおこなうことで無駄な採り直しを防ぎます。

スタッフと声を掛け合いながら呼吸を合わせて最適なタイミングで歯の型を採ります。

型が固まって外したら、明るいライトの下で型に変形や異常がないかじっくり点検します。

採った歯型はこんな感じです。オレンジの部分と青い部分はそれぞれ役割が違います。

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当院では過度な圧排はおこないません。歯肉のダメージは最小限に抑えるべきです。

型採りが無事成功しましたら、かみ合わせの記録を採ります。

咬み合わせの記録も変形の少ないシリコーンで採ります。

あとは歯の色を色見本から選びます。必要に応じて一眼レフで写真撮影をおこないます。

その後仮歯を装着して終わりです。

ここまで約1時間かかります。

ここからは自費専門で製作を依頼している歯科技工士に歯型を預け製作をスタートします。

今はローコストで1日で機械が自動製作してくれるセラミックを提供する方法もありますが、当院ではすべてハンドメイドで製作してもらっています。

理由は私が自分の歯には入れたくないからです。

その理由は・・・。

お察しいただければと存じます(^_^;)

質が高く長期に安定する審美歯科治療をおこなうためには、良い材料を使う事はとても大事ですが、それよりも歯科医師の診断や手技、それを製作する歯科技工士の技術がもっと大切です。

ちなみに自費診療においては型採り、仮歯調整、装着に至るまですべての治療工程を私一人でおこなっています。

自分が自費診療を受けるのならそうしてもらいたいからです。

以上、精密な歯型取りについてでした^^

 

ジルコニアオールセラミック×審美歯科

宝塚市で審美歯科治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

ジルコニアオールセラミッククラウンのbefore&afterです。

before 古くなった上の前歯のセラミックの歯を2本をやり直しします

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after ジルコニアオールセラミッククラウンのセット後です

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上の前歯は歯の中で最も審美性が問われる部位ですので、

パッと見て人工の歯と分からないように仕上げることを心がけています^^

自然な歯を作るためにおこなっている仕事はこちらから↓

https://www.sasayama-dc.com/blog/2681/

 

 

 

オールセラミッククラウン e-max press

本日装着したオールセラミッククラウンのケースです。

e-max pressという材料で製作しています。

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従来のセラミッククラウンより硬さがあり、割れにくくなっています。

小臼歯といわれる小さい奥歯(前から4、5番目の歯)に適応されます。

噛む力が大きく加わる大臼歯の適応は限られます。

今回は小臼歯に装着します。向かって左上の歯です。

before

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after DSC_3810

自然観があります。

フルジルコニアと比べても色調再現性は良いですね。

当院では咬み合わせや歯の位置によってオールセラミッククラウンとフルジルコニアクラウンを使い分けています。