ポートピアデンタルショー

先日の休日に神戸で開催されたポートピアデンタルショーに参加してまいりました。

ポートライナーの市民広場駅で下車すぐの開場です。

デンタルショーに行くときは混雑を避けて朝一で行くようにしています。

朝一なので、まだ人は少ないです。昼頃が一番混みます。

 

お馴染みのチェックアップ歯磨き粉。フッ素の滞留量が3倍にアップしてバージョンアップしたルートケアを宣伝していました。

 

歯を抜く道具です。歯医者さんのYouTubeで「これがあれば、どんな歯でもスポスポ抜けます!」と紹介されていました。ブースにいるメーカーの人に聞いてみたところ「いや、そこまでは…。」との事でした(笑)

午前中いっぱいで各メーカーのブースを回りました。

朝一に入場した際に、先着順で会場周辺のキッチンカーで使えるお食事割引券を貰えましたので、それを使って、食べたことのない物を選びました。

ルーローカレーのビリヤニ。注文視した時に、店員さんから「+200円でライスをビリヤニに変えられますけど、どうしますか?」 私(ビリヤニ?)「じゃ、それでお願いします。」何だかよく分かりませんが、美味しかったです。

今回は収穫の多いデンタルショーでした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

デンタルショー

デンタルショーといって、歯科器材や材料などの展示会があります。

車でいうモーターショーみたいものです。

デンタルショーは東京や大阪など全国主要都市で年1回開催されています。

今年は見てみたい器材があったので、参加するつもりでした。

関西圏では、春頃に大阪城ホールや南港辺りでデンタルショーが開催されるのですが、調べてみると、今年の開催は見合わせになっていました。

次が10月の神戸開催ということで、そこまでは待てず、休診日を利用して、名古屋で開催された中部デンタルショーに行ってきました。

全体を見終わった感想ですが、段々虫歯が減っているので、高価な治療機器は売れなくなっていくような気がします。

最新のデジタル機器もいいですが、どれだけの患者さんが、それを必要としているのか?

高額機器を買ったけれど、使いこなせなくて、ホコリを被ってるなんて話もよく聞きます。

高額機器があるから、患者さんが来るわけでないと思いますし、それで来るなら、常に最新の機器に買い替えないと、患者さんは来なくなります。

そうではなくて、患者さんのことを本当に考えた治療や予防をおこなうことで、信頼される歯科医院を目指したいです。

 

日帰りでしたので、他のことをする時間はありませんでしたが、食事くらいは名古屋っぽく。

当院スタッフが教えてくれたお店で昼食。

ひつまぶしって、鰻料理と思ってました。お肉でもいいんですね。美味しかったです。

 

知り合いに相談された話。高額自費治療。

職業柄、知り合いの方から歯について相談を受けることがあります。

相談内容で多いのは、お子さんの歯並びについてや、歯の矯正をした方がいいかなどです。

他には「歯医者さんでこういう治療を提案されたんだけど、実際どうなんですか?」

というのも多いです。

そして、たまにあるのが、ご自身ではなく、家族の歯の治療についての相談です。

「自分の高齢の親が、かかりつけの歯医者で高額な自費治療を提案された。」

「もう歳だから、普通に保険診療でいいんじゃない?と言っても、長くかかっている先生を信頼してるから、提案通りの治療を受けると言われた。」

「年寄りにそんな治療勧めるってどうなの?保険で十分じゃない?」

という感じの内容です。

相談者さんは、親御さんの治療の内容の詳細は分かっていないようで、ただ金額が高い、なぜ高齢の親にそんな高額な治療を?というところに引っかかっているようです。

相談者さんが、治療の内容を分かっていないので、当然私も分かりませんし、分かったとしても、お口の状態は人それぞれですので、何ともいえません。

その場合のアドバイスとしては、

まず、その治療内容が極端な内容(今ある歯を全部抜いてインプラントなど)であったり、治療費が極端(3桁越え)に高額とかはでなく、親御さんご本人が、疑問に思っておらず、納得していればいいのではないかということです。

長年通っている歯医者さんで、先生との信頼関係があるのであれば、そんなに問題ないと思います。

逆に親御さんご本人が治療内容や金額に納得しておらず「ただ長らくかかりつけだから断りづらい。」という意味でお子さんに相談されたのなら、話は違います。

その場合は、かかりつけの歯医者さんに、家族同伴で治療の説明を受けてもいいかと確認して、OKであればご家族で説明を受けられるのがいいと思います。

私の医院でも、患者さんご本人から「自分じゃ分からない部分もあるので、家族も一緒に聞いてもらってもいいですか?」と言われることがあります。

もちろんOKです。

診療室まで一緒に入っていただき、患者さんと付き添いの方に一緒に説明します。

私から「よければ、ご家族の方もお越し頂いて説明させてください。」と提案することもあります。

やはり、なぜそういう治療が必要か分からずに、金額だけ聞かされたら、ご家族の方が、そういう気持ちになることもあると思うんです。

ですので、親御さんと歯医者さんが両人がOKであれば、ご一緒に説明を受けることをお勧めします。

もし、一緒に説明を受けることになったら、出来れば最初から不信感を持った感じでは話は聞かずに、ニュートラルな気持ちで話を聞いていただきたいです。

これは個人的な意見ですが、家族同伴の説明を断る歯医者さんでは、自費診療に限らず、そもそも治療を受けるか考え直す必要があると思います。

私も高齢者の方に、自費診療の提案をすることはあります。

その治療が、その患者さんにとってベストな治療であり、生活の質を落とさず、歯で困らないようにするために必要であれば、保険診療も含めた選択肢をとして提案します。

前述のように「高齢者にそんな治療を…。」とご本人やご家族に思われるかもしれないからと、歯科医自ら患者さんの治療の選択肢を狭めるのは、本当に患者さんの健康を思っていないとも受け取れます。

提案する場合でも強く薦めることはありません。ただ、ありのままの事実を伝えて、患者さんにどうされるか選択していただくだけです。

自費診療は、儲け主義の歯医者さんがする治療と捉えられることもあります。

たしかにそういった思考の歯医者さんがいるのも事実ですが、患者さんの健康のために本当に良い治療をしたいと思い、知識や技術を磨いて、患者さんが支払った額に見合った治療をおこなう歯医者さんがちゃんといることも理解していただければ幸いです。

こちらも参考にどうぞ↓

自費治療は何年持ちますか?

自費料金のお問い合わせについて。

 

 

以上「知り合いに相談された話。高額自費治療。」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

 

 

 

自費料金のお問い合わせについて。

時々ですが、

「インプラントはいくらでやっていますか?」

「セラミックの費用を教えてください。」

などのお問い合わせを電話やメールで頂きます。

結論から申しますと、当院はメールやお電話で自費の治療費についてお答えしておりません。

保険診療については国で定められた費用がありますので、それに診察料や検査費なども含めた概算についてお答えはしています。

なぜ自費の料金についてお答えしないかといいますと、当院では自費は治療方法や治療期間などを説明した後に、費用をお話しすると決めているからです。

自費は保険診療と比べて費用がかかります。

それだけの費用差が出る理由は、診断から治療に至るまで、すべての工程において時間とコストがかかるからです。

全く同じものを同じクオリティで提供されるなら、当然皆さんは安い方を選ばれると思います。

家電や洋服などは、その部類に入ると思います。

しかし安いセラミックと高いセラミックでは明らかに差があります。

同じ品質の治療であれば、患者さんは高い方の歯医者さんには行きませんので、歯医者側は高く設定するメリットはないと思います。

それでも安くしていない(出来ない)のには理由があります。

自費治療は患者さんと歯科医院との個人契約です。

品質の低い物を入れて、長持ちしなければ、患者さんに迷惑をおかけします。

例えばインプラント治療ですが、当院は日本の歯科医院におけるインプラント1本の平均費用と同じぐらいの費用でおこなっています。

また、当院の使用しているインプラントメーカーは世界で一番シェアがあり、論文や検証データも世界で一番多いメーカーを使用しており、一般的なインプラントメーカーと比べると、原価が1・5倍くらい高いです。

体に入れる物ですから「安全で信頼性の高いメーカーを」という考えから選んでいます。

昔、安いインプラントメーカーを使用している先生に「品質に不安はありませんか?」と聞いたことがあります。

その先生の答えは「もし抜けたら、また入れ直せばいいよ。」でした。

そういう考え方もあるのかと驚きました。

高いインプラントメーカーなら何でも大丈夫というわけではありませんが、長持ちさせる可能性を上げられることは、出来るだけしておくという意味でメーカーにこだわっています。

また、インプラントのかぶせ物を作るのも日本有数の歯科技工所に製作してもらっています。これも一般的な歯科技工所より1・5~2倍くらい製作費がかかります。

インプラントの被せ物は、デザインや細かい嚙み合わせなど、天然の歯に被せる物よりもシビアに作りこむ必要があります。細部まで考えてデザインし、精密に製作しなければ、長期の安定に影響します。

安いインプラントメーカーを使用し、安い歯科技工所で被せ物を作成すればコスト削減は可能です。

しかし医療ではコストカットしてはいけない部分があります。そこに関しては、妥協しないように心がけています。

賛否両論ある話だと思います。

「料金ぐらい電話で答えてくれてもいいのに…。」

お気持ちは理解できます。

私が医療従事者でなく、患者さんならそう思うかもしれません。

最近ではHPに自費料金表を掲載している歯医者さんが増えているのも知っています。

ただ、当院での自費治療のスタンスは前述の通りですので、当院で自費治療を検討される方には、ご予約の上ご来院頂き、お口を拝見してから、治療方法や治療期間など説明してからの費用説明とさせていただいております。

なぜそれだけコストがかかるのか、保険診療との違いは何なのかなど、ご理解いただいたうえで診療を受けて頂きたいのでそのようにしています。

ちなみに当院は基本的に保険診療がメインの歯科医院であり、自費治療はあくまで治療の一つの選択肢としての提示です。

保険診療と自費治療の違いをご理解いただき、患者さんに選択していただく。

ただそれだけです。

しつこく自費を診療を勧めたりすることは一切ありません。

保険と自費のどちらを選ばれても、精一杯治療させていただいております。

ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

カルテ整理をしていて感じたこと

院長の笹山です。

年末年始と年明け最初の連休を使ってカルテ整理をおこないました。

カルテの保存期間は法律で5年と決まっており、保存期間を過ぎたカルテは整理していかないと溜まる一方で、医院に保管するスペースが無くなってしまいます。

カルテを整理するなかで、保存期間をとうに過ぎている昔のカルテが入った保管ケースをいくつか発見しました。

飛び飛びですが、平成の初期だったり、古いものでは昭和50年代のものもありました。

カルテというものは治療の記録だけでなく、患者さんの保険証の情報も記載されています。

当院には先代の頃から通われている高齢の患者さんが多くいらっしゃるのですが、その方々が過去にどんなお仕事をしていらしたのかが、カルテの保険証欄を見るとある程度分かります。

「あの方、学校の先生だったんだ。」とか「あの企業にお勤めだったんだ。」「看護師さんだったんだ。」などです。

そんな感じがするなぁと思う方もいらっしゃれば、失礼ながら意外だなと感じる方もいらっしゃいました^^

皆さん仕事を何十年も続けられて、今のお姿があります。おじいちゃん、おばあちゃんの患者さんとしてだけでなく、人生の先輩としての尊敬の気持ちを忘れてはいけないとあらためて感じました。

こんな経験を思い出しました。

私がまだ勤務医だった時、20代の終わりくらいの話です。

勤務先で高齢者の男性患者さんに叱られたことがあります。

「説明が足りない。年寄りだと思って説明をはしょるんじゃない!」

自分では普通に説明したつもりだったのですが、どこかで「おじいちゃんの患者さんだから…細部まで詳しく説明しなくてもいいんじゃないか。」と思っていたのかもしれません。

後で院長先生に「あの患者さんは、昔会社経営をされていて、それなりの立場にあった人だから、そういう接し方は良くない。」と叱られました。

そんなことで、高齢者の方をおじいちゃん、おばあちゃんではなく、人生の先輩として接することの大切さを知りました。

もちろん、おじいちゃんやおばあちゃんとして接したほうが、患者さん自身が楽な場合もありますが、そうでない場合もあるということです。

カルテ整理の話に戻ります。

カルテは大きなみかん箱12箱分くらいを休診日を4日間利用して整理しました。

重さにして何キロでしょう。多分全部合わせて、60キロぐらいあったと思います。整理が終わって、なんとなく医院が軽くなったような気がします。

普段使わない筋肉を使ったので足腰が筋肉痛で2,3日痛みましたが、カルテ整理をして、心も整理された気がします。