乳幼児健診の近況

宝塚市で小児歯科、小児矯正治療をおこなっている歯医者 笹山歯科医院の笹山です

市の保健センターでおこなわれていた1歳半と3歳の乳幼児歯科健診がコロナの影響で、歯科医師会会員の歯科医院でおこなわれています。

当院も宝塚市歯科医師会会員の歯科医院ですので、乳幼児健診を受け付けています。

最近は検診の申し込みが多く、たくさんのお子さんに来て頂いています。

1歳半のお子さんの場合は、お母さんに抱っこして頂いてから、タオルを敷いた私の膝の上にゴロンと寝っ転がってもらって検診します。

お口の中を見るのは30秒から1分ぐらいです。

短く感じるかもしれませんが、我々歯科医は何処を見なければいけないかのポイントを押さえていますので、短くてもちゃんと見ていますのでご安心を。

1歳半のお子さんは泣いてしまうこともありますが、泣いていても大丈夫です。

3歳児の場合は、基本的に1人で診療椅子に座ってもらい、お母さんは横の椅子に座って頂きます。

3歳児の場合も所要時間は1分程度です。

検診が終わったら、検診表に結果を記入しお渡しします。

虫歯の予防方法や仕上げ磨きのコツなど必要に応じてお伝えしています。

お母さんが気になっていることがありましたら何でもお尋ねください。

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床の効果

宝塚市で小児歯科、小児矯正治療をおこなっている歯医者 笹山歯科医院の笹山です

「床矯正・拡大床ってどれくらい効果があるの?」

「四六時中つけっぱなしのワイヤー矯正と違って、取り外し式だから効果が落ちるんじゃないの?」

そんな疑問にお答えするために、当院で拡大床を2年装着したお子さんのbefore&afterを見てましょう。

before

真ん中の大きな前歯(紫)以外はすべて乳歯です。この前歯の横に生える永久歯のためのスペースがありませんので、このままですと歯並びは凸凹なります。また、歯のアーチは台形(青線)になっており、とても狭い状態です。

取り外し式の床矯正装置を2年半装着しました↓

 

after

どうでしょう?

狭かった顎が広がり(矢印青から赤)、前歯4本(紫)が永久歯に生え変わりましたが、凸凹になっていません。

元々、台形のようだった歯のアーチが、半円形のような歯のアーチ(青線)に変わっています。

それだけ歯が並ぶスペースが出来たということです。

 

床矯正の効果を例えてみますと・・

子供用の4人掛けの長椅子に、大人4人は座れません。

大人4人が無理矢理座ろうとすると、半身になったり、前後に体をずらして座ります。

それが歯並びでいう凸凹になるということです。

凸凹になった歯並びが自然に治ることはほぼありません。

大人が座れるように、長椅子の幅を大きくするのが、床矯正です。

 

装置の装着時間についてですが、

装置を装着するのは学校から帰って、夜ごはん以外と寝る時だけです。

学校には付けて行かなくて大丈夫です。

もしbeforeのまま、全部永久歯に生え変わってしまったら・・

歯並びは凸凹になり、顎も狭いので、抜歯して矯正となっていたでしょう。

効果には個人差がありますが、真面目にコツコツと装着すれば、かなりの改善が期待できる治療です。

当院では歯を抜く矯正にならないよう、積極的に床矯正治療をおこなっています。

お子さんの歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください。

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床ってどんな治療?

宝塚市で小児歯科、小児矯正をおこなっている歯医者 笹山歯科医院の笹山です

当院でおこなっている子供の歯並び矯正法の一つ、床矯正(しょうきょうせい)という方法を紹介します。

床矯正は、拡大床(かくだいしょう)という取り外しの装置を使って、凸凹の歯並びや噛み合わせを治していく装置です。

こんな装置です↓

床矯正には3つの大きな特徴があります。

その① ほとんど痛みがない。

この装置の説明を聞いたお母さん方からよく聞かれるのは「痛くないんですか?」という質問ですが、ワイヤー矯正と違い、ほとんど痛みはありません。

その② 取り外し式だから楽、続けられる。

矯正装置は、学校から帰ったら装着します。おやつや夜ご飯の時だけ外して、それ以外はずっとつけます。寝る時もつけたままです。

学校に持って行かなくていいので、無くしたり、壊れる心配もなし。装置をつけていないので会話に支障もありません。

その③ 将来、歯を抜いて矯正する可能性がグッと減ります。

悪くなった歯並びは、自然には治りません。すべての歯が永久歯に代わった後に、凸凹歯並びになってしまった場合は、抜歯して歯並びを整える可能性が高くなります。

 

よくある質問1位は「いつから始められますか?」

床矯正を始めるベストタイミングは小学校低学年です。

小学校中学年では少し遅いです。(成長期に入る前に終えたいです。)

保育園・幼稚園では少し早いです。(小さいお子さんは歯型を取るのが難しいです。)

通常2~3年かかります。

当院では歯を抜く矯正にならないよう、積極的に床矯正をおこなっています。

他にプレオルソという矯正装置も使っています。

当院のプレオルソ治療の特徴についてはこちらから↓

https://www.sasayama-dc.com/blog/5772/

お子さんの歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください。

何歳からフッ素塗布出来ますか?

宝塚市でお子様の虫歯予防をおこなっている小児歯科 笹山歯科医院の笹山です。

「何歳からフッ素塗布は出来ますか?」

小さいお子様の保護者の方からよくお受けする質問です。

当院では早いお子さんでは2歳~2歳半ぐらいからフッ素塗布をおこなっております。

以下は当院のフッ素塗布の流れです。

①虫歯・歯並びの検診

虫歯があった場合は、虫歯の処置を優先します。

虫歯が治ったら後日フッ素をおこないます。

②お口の清掃

電動歯ブラシのような器具で歯の表面を磨いて歯垢を落とします。

③フッ素塗布 

フッ素入りのジェルを歯ブラシでたっぷり歯に塗ります。年齢や治療への適応の程度を見ながら1~3分間フッ素を塗ったままにします。

年齢によってフッ素ジェルの濃度も変えています。

④フッ素の終了

既定の時間が済みましたら、お口に残ったフッ素を吐き出してもらいます。

うがいするとフッ素が流れてしまうので、処置後30分はうがいや飲食を控えていただきます。

⑤頑張ったご褒美

フッ素が上手にできたお子さんにはちょっとしたプレゼントを差し上げています。何が貰えるかはお楽しみ!

 

ぶつけた歯が黒くなった・変色した

院長の笹山です。

歯をぶつけた後、しばらくして歯の色が変色する場合があります。

これは歯の神経(歯髄)の中の血管が損傷して充血や内出血を生じたものと考えられ、充血が治れば歯の色も回復することがあります。

数か月して徐々に歯の色が黒ずんでくる場合は、神経(歯髄)が死んでいる可能性があります。さらに色が悪くなったり、根の周囲に病気ができて歯ぐきがが腫れることもあります。

*上記2枚の画像は日本歯科医師会HPより引用

こうなった場合で、腫れたり、痛みを伴う場合は自然に治ることはありませんので、歯の根の治療が必要です。

歯の根の治療の例(奥歯の場合)

前歯の根の治療は歯の裏から穴を開けて、根の中を消毒しますので、根が綺麗になったら、治療のために開けた穴を硬いプラスティックで埋めます。基本的に乳歯は被せたりする差し歯にする必要はありません。

ただ根の治療は歯を削ったりするため、年齢に低いお子さん(4歳以下)や歯科治療に慣れていないお子さんには難しいという側面もあります。

ですので歯が変色して神経が死んでしまったと判断しても、痛みや腫れがなければ、すぐに治療せず治療が受けられる年齢にまで経過観察する場合もあります。

永久歯の場合は早期の根の治療が必要です。

変色したのが乳歯の場合でお母さんが心配されるのは、あとから生えてくる永久歯に影響がないかということです。影響があるかないかはぶつけた時の年齢によります。