フルジルコニアクラウン

院長です。

花粉がすごいですね・・。年々症状が酷くなっている気がします(T_T) 春は好きなのですが・・。

 

年始から始めた数ケースの総入れ歯治療もひと段落し、もう少しで終了です。最近はセラミックなどの審美歯科治療のケースが増えてきました。

審美歯科治療のゴールは単に白い歯を入れることではありません。術者の主観ではなく、患者さんが審美的に満足していただくことがゴールです。結果を出すために色々と手間をかけなければなりません。結果にコミットするのです!!(CMでおなじみですね(^O^))

今回はジルコニアという歯の被せ物に使う歯科材料をご紹介します。

ジルコニアは人工ダイヤモンドともいわれ宝飾品にも使われる非常に硬く軽い材料です。歯科で使う場合はセラミックを高強度に進化させたような材料として用いられます。

強い歯ぎしりをする人や咬む力が強い人の場合で奥歯に従来のセラミックを被せると割れたり欠ける心配のあるケースがあります。そこで金属(銀歯や金歯)の被せ物が用いることが多かったのですが、ジルコニアは強度が十分にありますのでこのようなケースでも問題なく白く被せられます。またセラミックと同様、変色や金属アレルギーの心配もありません。

ジルコニアクラウンには100%ジルコニアで出来た被せ物とジルコニアのフレームの上にセラミックを結合したジルコニアセラミッククラウンがあります。

違いは強度と見た目の美しさです。

フルジルコニアは相当硬いのでまず割れません。しかし天然の歯の色とは若干違う、少しわざとらしい色の白い歯になります。ジルコニアセラミックは表面は従来のセラミックで内側の層がジルコニアです。中のジルコニアは割れませんが、表面のセラミックは欠けたり、割れる事があります。色は天然の歯とほぼ同じ自然な白さです

2つの使い分けはフルジルコニアは咬む力がしっかり加わる奥歯に。ジルコニアセラミックは自然な美しさが要求され、奥歯ほど噛む力が加わらないの前歯に・・という感じです。

一般的なフルジルコニアクラウンは色調に問題があり、審美歯科治療というにはやや難があります。

当院で使用しているフルジルコニアクラウンは自然な歯の色が再現できるようなメーカーの物を使用しています。

金属アレルギー、見た目の問題、適合の問題等を考えますと歯のメタルフリー化は今後ますます進み,単に白ければよいのではなく、長期の安定を考えた診断のもとに自然で美しく耐久性のある治療が求められます。

一般的なフルジルコニアクラウン↓ 例えるなら”のど飴”のような独特の光沢があり、色調がやや不自然です。

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当院のフルジルコニアクラウン ↓ 上の画像と比べて色や光沢が自然な感じが伝わるでしょうか?

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以上、ジルコニアについてでした。

審美歯科治療

宝塚市で審美歯科治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

雨が多いですね。雨の日は花粉が少なくなるので良いのですが。寒さは和らいできましたので特別なあったかいスープは不要です。

春が待ち遠しいですね^^

審美歯科治療の治療ケースです。

下の前歯が欠けています。歯の大きさも平均よりかなり小さいです(通常は両隣の歯と同じくらいです。)

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この場合、通常3パターンの治療方法が考えられます。

1つ目はコンポジットレジン充填治療といって欠けた部分だけ歯と同じ色の樹脂で補って治す方法です。

メリットは1回で治ること。

デメリットはこのケースのように歯の先まで欠けていると再度欠ける可能性があることです。また着色や変色が起こりやすいのもこの治療の特徴です。

 

2つ目はポーセレンラミネートべニアといって、欠けた部分を含めて歯の表面をおよそ1ミリ削って、セラミックで出来た付け爪のようなものを張り付ける治療方法。

メリットは歯を削る量が少ない。キレイで自然に治せる。欠ける心配が少ない。

デメリットは健康保険が効かない。剥がれたり、欠けることがまれにあることです。

 

3つ目はクラウンで被せる方法。歯全体を削ってセラミック冠などで被せてしまう方法。

メリットは欠けたり、剥がれたりする心配がほとんどない、セラミックで被せれば自然で美しくなる。

デメリットは被せるために歯を全体に削ることになることです。やはり健康保険は効きません。

 

このケースでは2つ目のラミネートべニア法で治療しました。

実は以前に1つ目の治療方法のコンポジットレジンで治してみたのですが、やはり欠けてしまったので、患者さんとご相談してラミネートべニアにしました。欠けるかもしれなくても一度は最小限の治療をしてみることも大切です。

歯の表面を約1ミリ削った状態です。

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3つ目のクラウンで被せる方法もいいのですが、この小さな前歯の場合全体を削ると歯の中の神経が露出する可能性があり、神経を抜くと歯が弱くなるので選択肢としては無しになります。

ラミネートべニア治療後です。元々歯の軸に傾きがあったので、左右対称になりませんでした。しかし、それも削りすぎ防止を優先した結果です。

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患者さんには結果に非常に満足していただきました。

審美歯科治療に限らず、治療においては歯を削りすぎない事が大切です。また治療の選択肢がいくつかある場合は、すべての選択肢においてメリット・デメリットをきちんと説明し理解していただくことを大切にしています。

以上、審美歯科治療のケースでした。

 

酸蝕症のシミュレーションワックスアップ 

院長です。

もうすぐ宝塚の花火大会ですね。子供の頃、よく観に行きました。

子供の頃って夜に出かけるだけで、いつもと違うからワクワクするんですよね。

阪急電車も花火が見えるように武庫川の橋をゆっくり渡ってくれたような記憶があるのですが、今はどうなんでしょうか?

 

さて、審美歯科では主にセラミックを用いた被せ物で治療することが多いのですが

何本も被せ物で治すような大きなケースの場合、患者様は完成した被せ物のイメージを想像しにくいものです。

治療前に被せ物のサンプルや私が治療した類似ケースの症例写真などを見ていただいたりもするのですが、伝えきれない部分があります。

こちらが考える歯科医学的に理想的な歯のイメージと、患者様の考えるイメージが違う場合もありますし、被せる歯の大きさやかみ合わせなどは、かみ合う相手側の歯の大きさや形にも左右されるので、ご希望通りに治せない場合もあります。

つまり出来上がりの段階で修正しようにも、場合によっては修正できないこともあるということです。

歯は一度削ると元には戻せませんので、削って被せてみたけれどイメージと合わなかったというわけにはいきません。

そこで大きなケースは以下のように治療をすすめる場合があります。

術前です。歯ぎしりや酸蝕症で摩耗して短くなった前歯と向かって左上の被せ物が虫歯になっているのを治療します。

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術前の状態の歯型を採り、歯型模型を作ります。

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その模型を使って相手方のかみ合わせなどを見ながらワックス(蝋)で歯の形を作ってみます。

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これをシミュレーションワックスアップといいます。リハーサルみたいなものです。

模型上で出来ることは、実際のお口の中でも大抵出来ます。

術後です。 元々前歯が擦り減ってしまった原因を考慮して若干歯の形態を変えましたが、シミュレーションとそれほど変わりなく完成することが出来ました。

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歯を削る前に、完成イメージの模型を見て頂き、患者様の持つ完成イメージと差がないかを確認します。

そうすることで患者様は安心して治療を開始できます。

もちろん治療する私たちサイドも「イメージと違ったら・・」と心配しながら診療することもありません。

以上、「酸蝕症のシミュレーションワックスアップ」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

 

セラミック治療

院長の笹山敏(ささやまさとし)です。

そろそろGWですね。私は札幌に行く予定があります。今更ですが、初めて神戸空港を利用します。                   ちょっと楽しみにしています。

 

さて、歯科の治療には入れ歯の治療や歯周病治療、親知らずの抜歯、虫歯治療、歯の神経の治療、セラミック治療、インプラント治療などたくさんの治療がありますが、なぜか同じ治療ばかり続く事があります。

最近はセラミック治療が続いています。毎日、何らかのセラミック治療をおこなっています。

本日は前歯2本のオールセラミッククラウンの型採りを行いました。

歯の型を採るだけなのですが、精密に歯の型を採るためにする作業は多く、正味1時間はかかります。

「歯の型採り治療で1時間かかります」とお伝えすると驚かれる患者様もいらっしゃいますが

手間をかけるとやはりそれくらいかかります。

セラミックは生体親和性の高い歯科材料であり、虫歯や歯周病になりにくいことは間違いないのですが、ただ入れれば良いというものではありません。

そこに至るまでの細かい治療の積み重ねで、セラミックの特性を生かした最良の結果が得られると考えています。

当院でセラミック治療を受けられると少しばかり時間がかかる感じられると思います。

仮の歯の形を修正するだけで1時間以上かかることも珍しくありません。

長期的に安定した美しい歯を得るには、どのステップ省けませんので患者様にご理解頂けるように丁寧に説明することを心がけています。

画像はブログとは別のケースですが、上の歯のオールセラミッククラウンセット直後です。上の真ん中の大きな前歯、向かって左側がオールセラミッククラウン。セット直後ですので、マージン部の歯肉に若干の赤みがありますが、1週間もすれば自然な感じに戻ります。                                     

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エイジングとホワイトニング

DSC_0015院長の笹山(ささやま)です。

タイトルに書きましたが、歯は加齢とともにエイジングします。

代表的なエイジングが歯の色の変化です。

歯は年齢を重ねることで、徐々に黄色くなっていきます。

加齢による黄ばみは、歯の内部にある象牙質の色が徐々に濃くなっていくことと、表面のエナメル歯が薄くなってくることに起因します。薄くなったエナメル質の下から、黄色みを増した象牙質の色が透けて、黄色っぽく見えるようになってきます。

内部から色が濃くなりますので、歯の表面をどんなにクリーニングしても元の色には戻りません。市販の歯を白くする?歯磨き粉の効果も期待できません。

この場合、内部から歯を白く出来る歯のホワイトニング処置が有効です。

特にエイジングで色が濃くなった歯は、治療前と治療後との色の差が分かりやすいのでホワイトニングの効果をより実感できます。

年配の患者様に「私の年齢でも出来ますか?」と聞かれるのことがあるのですが、ホワイトニングに年齢は関係ありません。

おいくつになられてもホワイトニングは可能です。

当院では年配の患者様に、ホワイトニングを施術することは珍しくありません。

ホワイトニングには、ご自宅で好きな時間に自分で出来るホームホワイトニングという方法、オフィスホワイトニングといって歯科医院でホワイトニング処置をおこなう方法、またデュアルホワイトニングといってホームとオフィスを併用する方法もあります。

当院ではホームホワイトニングをおこなっております。

ホームホワイトニングは、2~3週間と少し期間はかかりますが、痛い、凍みるなどの副作用が出にくく、ホワイトニング後の白さも長持ちすることと、手軽にできることから、当院ではこの方法をおススメしています。

下の写真は上の歯のホワイトニングをおこなったものです。下の歯はおこなっていませんが、上の歯が白く明るくなるだけで、お口全体が明るく見えます。

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