アンダーブラッシング

院長の笹山です。

ちょっと暑さが遠のいて過ごしやすくなりました。

5月、6月は検診シーズンですので会社や学校で歯の検診を受けられてから来院される方が増えています。

私も先日、学校検診に行ってまいりました。以前にも書きましたが、やはり虫歯は減っています。かわりに歯肉炎は増えています。

歯肉炎は将来歯周病に移行する可能性が高いので要注意です。

 

タイトルに書きましたアンダーブラッシングとは磨き残しのある状態です。

原因の1つとして歯ブラシの硬さがあっていない場合があります。

歯ぐきを傷つけたり、血が出たりすると怖いとの理由で、それほど歯ぐきは悪くないのに、やわらかめの歯ブラシをお使いの方がいらっしゃいます。特に中高年の患者様に多いと感じます。

たしかに歯ぐきが腫れていたり、炎症が強い場合はやわらかめの歯ブラシを使っていただく場合もありますが

ある程度歯ぐきが引き締まってきましたら、ふつうの硬さの歯ブラシに変えていただく事が多いです。

やわらかめですとコシが弱いので歯垢を落とす力も弱くなってしまうのです。

コシが弱いので磨ききれない→歯垢が残りやすくなる→歯ぐきが引き締まらない→血が出やすくなる ・・・ということもあります。

歯間ブラシなどの補助器具も誤ったサイズの物を使っていると歯ぐきを傷つけてしまったり、逆に歯垢を落としきれなかったりします。

やり方も大切ですが、道具選びも重要です。

患者様のお口にあった歯ブラシや歯間ブラシなどの補助器具を提案できるように、様々な種類の硬さ・形の物をそろえています。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

クリーニングの効果

院長の笹山敏です。

ここ数年来、朝早く目が覚めるようになってきたので、思い切って朝方の生活に変えようと考えている今日この頃です。

早起きのコツは、夜早く寝ることだそうです。そのままといえば、そのままなのですが、納得しました。

 

さて、皆様は歯の定期検診に行かれていますか?

今と昔では定期検診の意味が変わってきています。

昔はとにかく虫歯の患者様が多かったので、自分では気づかないような小さい虫歯を見つけてもらって、早めに治すというのが定期検診の主な目的だったと思います。

今の定期検診も虫歯の早期発見や歯石のチェックはするのですが、それ以上に定期的に歯のクリーニングを行うというのが 主な目的になっています。

定期的にプラークや歯石を取ることによって、虫歯や歯周病はかなり予防できる事が予防先進国のフィンランドやスウェーデンの研究で明らかになっています。

当院では父の代から通院してくださっている高齢の患者様が多いのですが、定期的に歯のクリーニングを受けてこられた方は歯がたくさん残っていて「何でも好きなものが食べられて嬉しいです」とおっしゃっています。

歯の本数は親知らずを除いて通常上下で28本あるのですが、80歳で20本以上歯が残っていればひとまず安心です。

当院では痛くない歯石取り、気持ちの良いクリーニングをおこなっています。

 

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フッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方

フッ素が虫歯予防に効果があることを、すでにご存じの方も多いと思いますが、歯磨きにおけるフッ素は使い方によって虫歯効果に差が出るのをご存知ですしょうか?

フッ素の作用

1)酸に対して、強い歯の質を作る、

2)酸性に傾いた歯から溶け出したカルシウムや、リンなどのミネラルを歯に戻す(再石灰化)

3)細菌が酸を作りにくくする

という3つの効果で、むし歯を予防します。

フッ素配合歯みがき剤の使い方
フッ素が効果を発揮するには、一定以上の濃度が必要です。

こども用の歯みがき剤は年齢に合わせて濃度が低い場合もあるので、大人は大人用の歯みがき剤を使いましょう。

15 才以上なら、歯ブラシに2センチ程度歯みがき剤を出します。
さてここからがポイント。
そのまま端からみがき始めるのでなく、最初に歯みがき剤をお口全体にまんべんなく塗り、全体に広げましょう。

それから歯みがきを始めます。みがき終わりになっても、できるだけフッ素の濃度を落とさないことが大切です。

終わったらうがいは10 〜15ml の水1回で済ませ、1〜2時間は飲食を控えましょう。

しっかりゆすがないと気持ち悪いという人は、まず歯磨き剤をつけずに全体を磨いた後に,しっかりゆすいでさっぱりしてから、歯磨き剤を歯に塗りましょう(磨く必要はありません、塗るだけで大丈夫です)

その後、上記のように1回うがいして終わりにします。

*追記 現在では1回もゆすがないが提唱されています。

以上 「フッ素入り歯磨き剤の効果的な使用法」でした。

皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院