超音波スケーラー

院長です。

朝晩が涼しくなって、過ごしやすくなりましたね。

9月に入って涼しくなったからか、定期検診の患者さんがたくさんいらしています。8月に検診予定だった方もひと月遅れで結構いらっしゃっています。「暑かったからね~」との事です。

あんなに暑いとちょっと出かけづらいですよね。

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虫歯・歯周病治療と予防メンテナンスに力を入れている当院の診療器具をご紹介します!

こちらは歯石取りなど歯周病治療に使う超音波スケーラーという器具です。

器具の先端についたチップが超音波振動することにより、痛みが少なく、細かい歯垢や歯石を歯を削らずに洗い流します。

毎秒約25000~40000回で振動していますので細かすぎて目には見えません。蚊の羽(プ~ン)は1秒間に520回程度です*Wikipediaより

振動は目に見えませんが器具の先端を水の中につけると、細かい泡が立ち、水面がうねります。

この細かい泡と水のうねりが歯周ポケットに隠れている歯周病菌に効きます。*専門的にはキャビテーション効果といいます。

日常生活でみる超音波というとメガネ屋さんに置いてあるメガネ洗浄器などがありますね。

水槽の中にメガネを入れると、ビィ~ンと振動しながらメガネに付着した細かい汚れを浮き上がらせ、キレイにしてくれる、あの装置です。(当院も滅菌前の器具の洗浄に医療用超音波洗浄機を用いています。)

画像のように上にボトルが付いていまして、この中に殺菌効果のある薬液を入れて器具の先端から流しながら、歯周ポケットを洗浄すると歯周病に更に強い効果を発揮します。

振動の強さを細かく設定できますので歯石取りが痛くて苦手という方も大丈夫です(^o^)

はじめての歯医者

以前にも書いたのですが、子供の虫歯が減っています。

保育園、幼稚園、小学校の検診などで虫歯がないので歯医者さんに行く機会がないのだと思います。

今は小学生になってはじめて歯医者さんに来たというお子さんも普通にいます。

それも虫歯ではなく、歯の抜け替わりが遅いとか、歯並びの相談などが多いです。

最近は咬む回数が少なくて飲み込める柔らかい食事が多くなり、顎自体も小さくなったのか

歯並びやかみ合わせが良くない場合が多いです。また柔らかい食事は歯に残りやすいので歯肉炎も多いです。

これは学校検診に行った時に感じます。

歯並びやかみ合わせが良くない歯ブラシなどセルフケアがしにくくなり、大人になってから歯周病が悪くなりやすくなることも考えられます。

 

待合室の絵

 

 

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これは待合室の壁にかけている絵です。

実は患者様がご趣味で作られている作品なのですが、時々持ってきてくださるので、飾らせていただいているのです。ご趣味といっても教室や作品展なども開かれている方なので本格的です。

この作品は紫陽花を押し花にして作られています。

今までに他にも風景画など色々な作品を飾らせていただきましたが、全部本物の花や草を使用されているそうです。しかも、その作品に使う草花もご自身で育てられているのだそうです。すごいですね!

ご覧になった患者様から「いい絵ですね」と言っていただいた時に、「これは押し花なんです」とお伝えすると、とても驚かれます。

診療室の中に飾らせていただいている作品もありますので、機会があればご覧になってください(^O^)

 

 

歯の型採り

院長です。

涼しい秋が待ち遠しい今日この頃です。

私は春と秋が好きなのですが、先日お会いした人で「秋は寂しい感じがして本当に嫌いだ」という人がいました。

人それぞれあるものですね。

 

さて、入れ歯やかぶせ物を作るために歯型を採ることを歯医者さん用語で「印象を採る」といいます。

やわらかい粘土のようなものを、型採り道具に盛ってお口のなかに入れます。数分待って固まったら外します。

歯の型採り、外すまでちょっと苦しいですよね。苦手な方も多いと思います。

その型採りなのですが、できるだけ精密に歯型と採ることで、適合の良い被せ物や入れ歯ができます。

被せ物や詰め物が歯にピッタリ合っていないと隙間から2次虫歯になったり、隙間から接着剤が溶け出して外れやすくなってしまいます。

また入れ歯の場合ですと、入れ歯による痛みの原因になる場合もあります。

色々な要素があるので歯に装着する前は、ある程度の調整は必要ですが、型採りが正確にできていないと調整にすごく時間がかかります。

(調整時間が長い=歯に合っていない・・というわけではありません。噛み合わせによっては調整に時間がかかることもあります)

最近、必要以上に調整に時間がかかる事が何度かあり、合わなくて型採り自体をやり直すこともありました。

しかし、大切な歯の代わりになるものですので、中途半端なものは入れられません。

型採りの材料や方法などを0から見直しをしました。

型採りについて書かれた文献を古いものから新しいものまで読み込み、歯を作っていただいている歯科技工士さんと意見交換をし、スタッフにも協力してもらって、色々と改善策を講じました。

材料の性質などもあり、エラーをゼロにすることはできませんが、できる限り調整を少ない被せ物や入れ歯を作りたいと考えています。

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子供は小さな大人じゃない

夏休みももうすぐ終わりですね。

今日もかわいいお子さんが検診とフッ素塗布に来てくれました。

元気いっぱいでこちらも元気をもらいました。

実は歯医者になったばかりの頃、子供の治療が苦手でした。

急に動かれると歯を削る機械が舌や唇にあたって怪我させてしまいますし、とにかく色んな事に神経を使います。

ある日、どうしても治療中に舌が動いてしまう子がいました。

何度も「危ないから舌を動かさないでね」と言っても出来ません。

こちらも怪我させてしまったら大変なので必死なってしまい、だんだん口調が強くなってしまいました。

するとその子が自分のお口の中に手を入れました。

見ると、指で舌をつまんで動かないようにしたのです。

ハッとしました。その子なりに考えてそうしてくれたのです。

もちろんその状態では治療は出来ませんが、ムキになっていた私は我に返りました。

そして小さな子供にムキなってしまって恥ずかしいな、申し訳ないなと反省しました。

歯医者になりたての15年前の話です。