院長の笹山です。
先週の休診日にインプラント外科の講習会に参加してきました。
インプラント手術の技術レベルを上げるためのセミナーです。
通常の簡単な手術実習ですと、疑似模型を使うのですが、本格的な実習をおこなう場合、歯科でよく使われるのは生の豚の下顎です。
こちらを使って、切ったり縫ったりの手術実習します。
もちろん実際の人間の下顎とは色々と異なりますが、人間も豚も同じ哺乳類ですので、歯や歯茎、骨など大きな部分は構造は一緒です。
豚で実習するのは久しぶりでした。
冬はいいのですが、生ですので、夏に行う時は冷房をしっかりかけないと、時間と共に生臭い匂いが部屋に充満してしまいます。ファブリーズなどの消臭剤を豚にかけながらおこなうこともあります。
勤務医の頃、院長先生が勉強会のために豚を精肉店に頼んで用意して下さったのを思い出しました。診療室で豚実習をおこなったので、次の日の診療日に匂わないように、全力で消臭作業したのを覚えています。
実習後の豚。RidgePreservation with hidden mattress suture をおこないました。
抜歯した後に、インプラントする可能性がある場合は、抜歯の時に出来るだけ抜歯する歯の周りの骨や歯茎が痩せないように施しておくことが大切です。
朝から夕方までビルの1室の籠っての講習で疲れましたが、今後の臨床に生かしていきたいと思います。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院