宝塚市 宝塚南口の笹山歯科医院 院長の笹山です。
以前のブログにコロナ虫歯について書きました↓
1年以上続くコロナ渦で、コロナによる自粛生活が影響したと思われる虫歯が増えています。
この数年、歯に全く問題がなかった患者さんに最近の定期検診で大きな虫歯が見つかるケースが立て続けにありました。
自粛生活と虫歯の関係はおおいにあります。
食事回数が増えると虫歯リスクが上がることをご存知ですか?
コロナでお家にいる時間が増えると、どうしても普段以上に食べたり、飲んだりの間食の回数が増えてしまいます。
プラーク中に存在する細菌は、口腔内の糖を分解して酸をつくります。
その酸により口腔内のpHは急激に低くなりますが、pHの低い状態が一時的なものであれば、唾液緩衝能により酸性から中性域に戻り再石灰化が起こりむし歯にはなりません。
間食をしたり飲食を続けていると、口腔内ではpHの低い状態が続き、再石灰化の生じる時間がなく、初期むし歯が発生してしまいます。
長引くコロナ渦で間食習慣が根付いていてしまうと、どうしても虫歯リスクが上がってしまいます。
解決方法としては、もちろん間食回数を減らすことなのですが、小まめに歯磨きすることや、歯を磨けない時は、食事の時のお水やお茶でゆすいで、飲み込むだけでも虫歯リスクは下がります。
特に中年以降の方は歯周病で歯ぐきが下がっている箇所が多く、歯ぐきは下がって露出した歯の根は、歯の表面のエナメル質の4分の1しか硬さがないので、非常に虫歯になりやすいです。
歯ぐきが下がって、歯の根が露出した歯の模型↓
早く収束して欲しいコロナではありますが、もうしばらくはかかりそうですので、虫歯にならないように普段より気をつける必要がありそうですね。
以上「コロナ渦で虫歯が増えた?ここを注意!」でした。