緊張する歯の治療 

先日の午前診療の終わりに、父の歯の治療をおこないました。

すでに引退はしていますが、歯科医歴50年の大ベテランです。

口腔内カメラで要所要所を撮影しながら、説明して治療しました。

父の歯の治療は初めてではないのですが、 一時期は一緒に診療して、色々と指導を受けていた立場ですので、何度診ても緊張しますね。

診療補助は、ベテランスタッフにばっちり付いてもらってスムーズでした。

治療後は、去年に改装した院内の内装をまだ見てもらってなかったので、案内しながら見てもらいました。

少し疲れましたが、自分の親の治療を出来るというのは幸せなことだと思いました。

 

というわけで、身内の治療に限らず、歯の治療をする側の私達も、いつも適度に緊張しています。

患者さんにそれが伝わると、患者さんもより緊張してしまいますので、なるべくそう見えないように治療しています。

もちろん治療を受ける患者さんの方が数倍緊張するとは思います。

痛くないか?凍みないか?不安ですよね。

歯医者さんが怖い方、緊張する方はどうすればいいのでしょうか?

歯医者さんにこう伝えてみてください。

「私、怖がりなんです。」

「痛いのが、苦手なんです。」

「今日は緊張しています。」

「歯医者が苦手で今まで放置していたんです。」

歯医者側からすると、このようにはっきり言って貰えた方がありがたいです。

逆にそういう気持ちを押し殺して、治療に望むと不安な気持ちが表情や言葉に出ます。

すると私たちは「何か治療に問題があったかな?」「痛かったかな?」「体調が良くないのかな?」と気になります。

先ほどのように、はっきりと言っていただけると「だから、そうなのか」と分かりますし、普段より更に細心の注意を払って、痛くないよう、怖くないように治療できると思います。

そして、そのようなことを言いやすい雰囲気や関係作りは、私やスタッフの大切な仕事でもあると考えています。

歯医者さんに通うのが怖い、不安、緊張するという方は試していただけるといいと思います。