フッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方

フッ素が虫歯予防に効果があることを、すでにご存じの方も多いと思いますが、歯磨きにおけるフッ素は使い方によって虫歯効果に差が出るのをご存知ですしょうか?

フッ素の作用

1)酸に対して、強い歯の質を作る、

2)酸性に傾いた歯から溶け出したカルシウムや、リンなどのミネラルを歯に戻す(再石灰化)

3)細菌が酸を作りにくくする

という3つの効果で、むし歯を予防します。

フッ素配合歯みがき剤の使い方
フッ素が効果を発揮するには、一定以上の濃度が必要です。

こども用の歯みがき剤は年齢に合わせて濃度が低い場合もあるので、大人は大人用の歯みがき剤を使いましょう。

15 才以上なら、歯ブラシに2センチ程度歯みがき剤を出します。
さてここからがポイント。
そのまま端からみがき始めるのでなく、最初に歯みがき剤をお口全体にまんべんなく塗り、全体に広げましょう。

それから歯みがきを始めます。みがき終わりになっても、できるだけフッ素の濃度を落とさないことが大切です。

終わったらうがいは10 〜15ml の水1回で済ませ、1〜2時間は飲食を控えましょう。

しっかりゆすがないと気持ち悪いという人は、まず歯磨き剤をつけずに全体を磨いた後に,しっかりゆすいでさっぱりしてから、歯磨き剤を歯に塗りましょう(磨く必要はありません、塗るだけで大丈夫です)

その後、上記のように1回うがいして終わりにします。

*追記 現在では1回もゆすがないが提唱されています。

以上 「フッ素入り歯磨き剤の効果的な使用法」でした。

皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院