宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。
今日は1日寒かったですね。
最近は筋トレの後にジムのお風呂にゆっくり浸かるのが楽しみです。
ジェットバス、気泡風呂、露天風呂、いろんなお風呂を”はしご”しています。
今回は歯周病進行の停止についてです。
進行した歯周病でも適切な治療とセルフケア、定期的なメンテナンスをおこなえば、
元には戻りませんが歯周病の進行が停止することがあります。
その停止した状態を何年か維持すると、さらに安定した状態になります。
歯周病の安定について、ちょっと勉強してみましょう。
歯を支える骨を歯槽骨といい、その一番上の部分を歯槽骨頂といいます。
レントゲン写真で歯槽骨頂を見ることで歯周病の進行程度や治り具合を把握できます。
上のレントゲンを見ると歯と歯の間に黒い三角の隙間があるのが分かりますでしょうか?
この黒い隙間の二等辺三角形の底辺の部分が歯槽骨の一番高い所、つまり歯槽骨頂です。
歯周病の進行がが停止し、骨が硬くなると前述の歯槽骨頂部がレントゲン上では白くハッキリと見えてきます。
逆に歯周病が進行すると、ここが溶けはじめるのでぼやけてきて、痩せていくので二等辺三角形の底辺が下にさがり黒い三角の隙間が大きくなります。
今日は2年ぶりに撮影したレントゲンで骨がハッキリと回復している事が確認できたケースがありました。
患者さんご本人もここ数年良い状態を保っていることを実感なさっていて、今では3か月ごとのメンテナンスを欠かさなくなりました。
歯周病という病気は進行がゆっくりで自覚症状も少ないのですが、病気が進行すると安定するのにも相当時間がかかります。
下図の4段階の進行には年単位でゆっくりと進んでいきます。
「歯に物が詰まりやすくなった」「朝、お口の中がスッキリしない」「口臭が気になる」「時々歯ぐきから血が出る」
これらは歯周病が出すわずかなサインです。日常生活に支障が出るほどの症状ではないので見過ごしがちですが、心当たりのある場合はかかりつけの歯医者さんへの受診をおススメします。