歯を失った場合の選択肢として
ブリッジ、入れ歯、インプラント、自家歯牙移植などがあります。
・ブリッジ
・部分入れ歯
・インプラント
その中で今回ご紹介するのが、
インプラント入れ歯です。
インプラント単体でもないし、入れ歯単体でもない。
入れ歯とインプラントのハイブリット型の治療で、
インプラントオーバーデンチャー
といいます。
「インプラントの上(オーバー)に入れ歯(デンチャー)が乗っかっている」ということです。
分かりづらいかもしれません。
通常インプラントといえば、歯がない所に、人工歯根を埋めて、その上に被せ物をつけて、あたかも歯が生えたように治すことを示します↓
そして、いわゆる通常の入れ歯はこんな感じです。見辛くてスミマセン。拡大してご覧下さい↓
インプラントでサポートされたインプラントオーバーデンチャーは、こんな感じです↓
たとえば、
軟らかい土の上に、硬い板を敷いて、その板の上に、人が何人も乗ったら、板は、沈み込みます。
でも、
軟らかい土に、硬い支柱が何本も植えてあれば、
硬い板の上に人が乗っても、板は支柱に支えられ、沈み込みません。
つまり普通の入れ歯の弱点である、
⓵入れ歯が沈み込んで、歯ぐきに食い込んで痛い。
②入れ歯のバネをかけている歯に、負担がかかって抜けてしまう。
➂入れ歯が接する歯ぐきが、沈み込みの負担により、年々痩せて、入れ歯の安定が悪くなる。
などの弱点を軽減できる方法です。
また、食事をした時に入れ歯が沈みこまないので、しっかりと噛めるようになります。
更に、歯の無い本数が多く、大きな入れ歯を入れている人が、通常のインプラントのように固定性の被せ物を入れようとすると、かなりの本数とインプラントを入れなければならず、費用や手術の負担が大きくなります。
そんな時に、入れ歯にインプラントを併用した
インプラントオーバーデンチャー
が、とても有効な治療方法となります。
これなら、少ない費用と手術負担で、入れ歯の弱点をカバーできます。
インプラントオーバーデンチャーの実例をご覧下さい。
左側の金色の丸い2つの金属の下にインプラント埋まっており、金色の部分は、マグネットのアタッチメントです。
入れ歯を装着した状態↓
入れ歯を裏返すと、先ほどのお口のマグネットにくっ付くマグネットが装着されています。
このインプラントが2本あることによって、先程のイラスト図のように、入れ歯は、沈み込みにくくなり、マグネットの作用で浮き上がりにくくなります。
そして、入れ歯は安定し、痛みや不具合が出にくくなります。
入れ歯は慣れているので、入れ歯のままでも良いけれど、痛くなく、外れにくい入れ歯にしたい方に最適の治療方法です。
以上「インプラント入れ歯って何? インプラントオーバーデンチャーの話」でした。
皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院