食事をしていて
「ガリっ。」
「えっ、何か入ってた?」
「異物混入!?」
と口から出してみたら、銀歯や差し歯。
でも忙しくてすぐに歯医者に行けない、そんな時どうすれば良いのでしょうか?
今回は「銀歯が取れたらどうする?」についてお話します。
まず第一に出来る限り早く歯医者さんを予約しましょう。
すぐに行けなくても、最短で行ける日を予約することが大事です。
何故出来るだけ早いほうがいいかといいますと、接着剤が緩んで取れただけなら、つけ直しで済むことがあるからです。(虫歯で取れた場合は不可能です。)しかし、それも時間が経つと、隣の歯が少し動いたりして、つけ直し不可能になります。3日以内がベストです。長くとも2週間くらいですね。
まれに数か月前に取れた差し歯を持参して頂く場合もあるのですが、ほとんどは、つけ直し不可能になっています。
また、取れてから日にちが経つと、歯の一部が欠けてしまったりして、つけ直し出来なくなるばかりか、更に大きな治療が必要になることもあります。
ですので、食事は取れた歯の側とは、反対側でなるべく噛みましょう。
次に歯医者さんの予約日までの対処ですが、
まず、外れた物を歯に戻さないでください。
一度取れた歯ですので、食事の時に付けていると、また外れたり、外れた上に飲み込んでしまったり、最悪の場合ですと、飲み込んだ差し歯が、気管に詰まって窒息なんてこともありますので、絶対にやめましょう。
寝る時も歯ぎしりなどで外れる場合がありますので危険です。歯に戻してはいけません。
ただし、前歯を含む大きなブリッジなどで、外れたままだと、見栄えが悪くなってしまう場合は、かかりつけの歯医者さんに電話して、予約の日まで歯に戻していてもいいかを、確認してみて下さい。
かかりつけの歯医者さんですと、過去にレントゲン写真と撮っていれば保管してある可能性もありますので、レントゲンやカルテを見て、戻してもいいか指示してくださると思います。
稀に患者さんご自身で、差し歯をアロンアルフアなどでつけ直してしまう強者の方もいらっしゃいますが、これは絶対ダメです。
市販の接着剤はどうしても厚みが出てしまうので、ほとんどの場合、差し歯は浮き上がってくっ付いてしまい、噛み合わせが高くなります。
次に取れた歯が凍みてしまう場合です。
神経のある歯で、酷い場合は息を吸っただけで凍みるという場合もあります。
この場合は食事の時はなるべく、冷たい熱い物を避ける。歯磨きで口をゆすぐ時は人肌のぬるま湯でおこなうなど、なるべく歯を刺激しないことが大切です。「そんなこと当たり前!」と思われるかもしれませんが、気にせず冷たい熱いの刺激に晒し続けると、何もしなくても痛くなるほど炎症が強くなってしまうこともあります。
そうなると最悪の場合、歯の神経を抜かなければならないこともあるので、極力刺激しないことは大切なんです。
また、凍みるのが辛くても、取れた歯に何か代わりの物(ガムなど)を詰めておくことは、歯の痛みを悪化させる場合がありますのでやめましょう。
ここまで歯医者さんに行くまでに気を付けることを書きました。
次に、やっと歯医者さんに行ける日にすべきことがあります。
それは、取れた銀歯を忘れずに持っていくことです。
理由は2つあります。
①つけ直し出来る可能性がある。
②つけ直し出来なくても、その差し歯のどこが悪くて取れたか診断し、新しい差し歯を作る時の参考になる。
です。
こちらも参考にどうぞ↓
以上「銀歯が取れた時、歯医者に行くまでに気を付けること」でした。
皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院