院長の笹山敏です。
日に日に朝晩が寒くなって来ましたね。
この時期に来院される患者様の症状で特に多いのが、「冷たいもので歯が凍みる」です。いわゆる知覚過敏です。
急に寒くなり水道水も冷たくなりましたので、単純に凍みやすくなることはあるのですが、原因はそれだけではないのです。
歯が凍みる原因はいくつか考えられますが、大きく分けると 1.虫歯 2.歯周病 3.歯ぎしり食いしばり の3つが考えられます。
今回は3番目の歯ぎしり・食いしばりについてお話します。実はかなりの割合で歯ぎしり・食いしばりが原因による知覚過敏が多いのです。
成人のほとんどの人は日中・就寝中多かれ少なかれ歯ぎしり・食いしばりをしており、その力は70㎏に及ぶこともあるようです。
そのような強い力が歯に加わると、歯の中の神経が敏感になり知覚過敏が起きるのです。
そのような場合、歯科医院ではかみ合わせをチェックして、凍みる歯に知覚過敏用のコーティング剤を塗ったり、歯の型をとってマウスピースを作り装着することもあります。
就寝時にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりをしても、マウスピースがクッションになり、歯ぎしりや食いしばりの力を弱めてくれますので凍みる症状が改善されることも多いのです。
市販の知覚過敏用歯磨き粉の効果についても、よくご質問を受けるのですが、使用している患者さんにお聞きすると効果があった人、なかった人は半々ぐらいというのが実感です。
歯に穴が開いて虫歯になったわけでもないのに、冷たいものが凍みる時は歯医者さんに診てもらうほうが良いですね。