- 「歯医者さんで銀歯は外れやすいですよ。」と言われたことはありませんか?
今回は銀歯が取れる理由について説明させていただきます。
突然ですが、皆さん、お湯を沸かした後に残ったお湯を流しに捨てた時
「ボンッ!」って流しが音を出すのを聞いたことがあると思います。
あれは、流しのステンレスに熱いお湯がかかったことで、一瞬ですが、流しのステンレスが変形して元に戻った時の音ですよね。
実は、お口の中の銀歯も熱湯までいかなくても、暖かい飲み物や冷たい飲み物で、一瞬変形して元の戻るというのを日々繰り返しています。
銀歯が変形するたびに、歯と金属の間に介在しているカチカチのセメントは引っ張られる力が加わります。
そうするとセメントは壊れていき、銀歯は取れてしまいます。
よく患者さんから、
「ガムを噛んでいたら銀歯が外れました。」「ガムはあまり噛まないほうがいいですか?」
「歯間ブラシを通していたら、銀歯が取れました。」「銀歯の歯に歯間ブラシはしないほうがいいですか?」
と聞かれますが、答えはNOです。
ガムや歯間ブラシで銀歯が外れた時点では、もうセメントが壊れて剥がれてしまっており、銀歯は歯にくっついておらず、パズルのように歯にハマっているだけの状態がほとんどです。
注)歯医者さんで歯をくっ付けたばかりの時はNGです。くっ付けた後、約1時間は食事や歯間ブラシ、フロスなどの刺激で歯が外れることがあります。
ここまで銀歯が取れやすい理由を説明しましたが、だから銀歯は全くもってダメなのか?というわけではありません。
歯の削り方や、くっつけるセメントを工夫することで、取れにくくすることはある程度可能です。
逆にいうと削りかたが悪かったり、適切なセメントを選んでいないと取れやすくなるということです。
また金属ではなく、セラミックなどに材質を変えることで取れにくくすることも可能です。(セラミックと歯は化学的にくっ付きます。)
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以上「銀歯が取れる理由」でした。
皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院