宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。
今月末に海外に赴任される方が、歯の痛みで新規で来院されました。
半年前に別の歯医者さんで違和感を訴えたのですが、虫歯ではない診断されたとのことです。
その後、半年間症状が変わらず当院に来院。
レントゲン検査で発見された虫歯は、ほぼ神経まで達しておりました…。
当院では通常、虫歯が深くて神経ギリギリでも神経を抜かずに保存し、一定期間の経過観察を行い、痛みが無ければ、詰め物や被せ物をします。
なぜ一定期間の経過観察が必要かといいますと、神経ギリギリまで虫歯が進行していると、虫歯を全部削っても、後で痛みが出ることがあり、痛みの度合いによっては神経を抜くことになるからです。
そうなると、せっかく被せたものや詰めたものを壊して治療する必要が出ますので、一定期間を痛みが出ないか様子を見るのです。
今回は海外に赴任されるとのことで、赴任先で痛みが出た場合、かなりお困りになると思いましたので、患者さんの同意のもと、神経を抜く処置をおこないました。
2回の来院で海外で痛みが出ないところまでフォローは出来ましたので、今後は一時帰国された際に続きの治療をおこないましょうということになりました。
今回のように留学や海外赴任の直前に歯を治しておきたいという方が、時々来院されますが、短期間では終わらない歯の状態になっていることもあります。
ですので海外に行くことが決まりましたら、早めの来院をお勧めします。
来院の目安は出発の3か月前くらいです。
3か月あればほとんどの処置は完結し、何も気にせずに海外に行けると思います。
以上「海外に留学や仕事で行く前の歯の治療のついて」でした。