2018年の当院の治療傾向まとめ

今年最後の診療日は雪でした

2018年の当院における患者さんの治療傾向についてです。

新患の方は、歯周病や入れ歯でお悩みの方が多く来院されました。


まずは当院の診療の柱でもある歯周病についてです。

新規で歯周病でお困りで来院された方では「ずっと通っているがなかなか良くならない」という方が多かったです。

これは例年同じ傾向が続いていまして「歯医者に定期的に歯石取りで通っているんだけど、だんだん悪くなってしまって、今後が不安・・」という方々が多いです。

この場合、しっかりと検査とカウンセリングをおこない、時間をかけて少しずつ改善させていきますと、ご本人のセルフケア改善等の協力も必要ですが、ちゃんと治っていきます


次に入れ歯です。

インプラント全盛の時代でも、現在入れ歯をお使いの方はまだまだたくさんいらっしゃいます。

まずは入れ歯にならないように、歯周病をちゃんと治すのが大事ですが、それでも入れ歯になった場合は、出来る限り使いやすく違和感の少ない入れ歯を作ります。

他院に通院中だったけれど、入れ歯の不具合がなかなか改善されなくて、新たに当院で入れ歯を作り直した方が多くいらっしゃいました。


最後はメタルフリーです。

既に当院に通院中の患者さんが、メタルフリー治療を選ぶ割合がかなり増えました。

メタルフリー治療とは金属を使わず、セラミックやジルコニアを使って、詰め物やかぶせ物を作ることです。

最近はこちらから説明しなくても、メディアやネット等の媒体から、金属の弊害を認識される方が増えていますので、患者さん側からメタルフリー治療を要望されることが多いんです。

私自身の歯にも治療跡は何箇所かありますが、すべてメタルフリーです。

金属は1箇所もありませんし、今後も入れません。

仮にインプラントになったとしてもチタンではなく、ジルコニアインプラントを選ぶでしょう。

なぜかといいますと、歯科医になって20年、相当な数のメタルフリー治療をおこなってきましたが、金属と比べて、明らかに良いと実感があるからです。

具体的に何が良いかといいますと・・

磨き残しや歯垢がつきにくい

虫歯になりにくい

歯周病になりにくい

金属と比べて外れにくい

歯肉が綺麗になる

日本は銀歯治療が普通におこなわれてきたので、「歯形を採ったら銀歯が入る」が当たり前になっていますが、金属は色んな副作用があります。

先進国で銀歯治療がこんなに普通におこなわれているのは日本だけです。

でも、あまりにその事が皆さんに知られていないので、こちらから言うと「歯医者で高い歯を薦められた」「銀歯でいいのに・・」となってしまうのが、5年くらい前までの傾向でした。

でも今は違います。

前述のように金属の副作用をご存知の患者さんが多くなったのです。

現に保険診療でも、銀歯の廃止はどんどん進んでいます。

来年もこれらの傾向は続くと思います。

削らないことが一番、これは誰も異論がないと思います。

つまり予防が一番大事です。

当院では通院患者さんの半分以上が、虫歯や歯周病予防のためにメンテナンスで通院されています。

それでも治療せざる得なくなる場合があります。

その時は最良の技術と材料を使い、出来る限り、長期間持つ治療をする。

これにつきます。

来年も自分の歯を大切にしたい方のお手伝いを一生懸命させていただきます。

今年1年ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。