本日急患でいらした50歳の患者さん。
詰め物が取れたとの事でした。
市外にお住まいですが、昔から当院にかかっていたので何かあった時は当院にいらっしゃいます。
私「この取れた歯はこちらで治療した物ですか?」
患者さん「はい。私、歯医者は笹山歯科しかかかったことないんです。」
当院は宝塚南口にありますが、元は同じ市内の山本で開業しておりました。
開業は1972年ですので45年前の話です。
小さい頃に親御さんに連れられて山本時代の当院に通い始め、宝塚南口に移転した後も通ってくださり、ご結婚されて市外に行かれても、何かあったら当院にお越しになります。
そんなわけで50歳になられた今でも当院しか歯科医院にかかったことがないのです。
私はこの医院を継いで5年ですので、この患者さんは市外からいらっしゃる方という認識だったのですが、ふとした会話から当院しか通ったことがないということを知りました。
幸いにも取れた詰め物は、接着剤が緩んだだけでしたので、新たに装着し直して事なきを得ました。
患者さんがお帰りになった後にふと「あの口元どこかで見たことあるな~」と思い、ご家族も通院されてるかな?とカルテを検索してみると、旧姓が分かり、お母様やお姉様も今も通院されていらっしゃることが分かりました。
「この方の娘さんだったのか~」
そういえば口元はお姉様にそっくり。
山本時代の患者さんは、いまだにたくさんいらしていたただいています。
皆様だいぶお年を召されましたが、電車やタクシーでおいでくださいます。
5年前に父は引退し、息子ではありますが全く別の歯科医師である私でもいいと来てくださいます。
ありがたいことです。