高い歯磨き粉

歯磨き粉

時々患者さんとこんな会話があります。

「歯磨き粉って何をお使いですか?」

「高いの使ってます。」

「どんな効果を期待して高いのを使っていらっしゃるんですか?」

「歯周病とかに効きそうだし、安いのより良さそうな気がして」

 

高い歯磨き粉って、いくらぐらいから高いんでしょうか?

500円以上するとちょっと高いかな、1000円以上すると結構高い。そんな感じでしょうか?

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高い歯磨き粉の効果について、個人的な見解を言わせていただくと

高い歯磨き粉に値段に見合った効果があるかは少々疑問です。

高い歯磨き粉のパッケージを見ると相応の効果を謳っていますが、歯磨きの基本は歯ブラシが歯面にしっかり当たってプラークを落とすことです。

プラークを落とせていない(磨けていない)状態で殺菌や消炎を期待するのは難しいです。

では虫歯や歯周病予防に効果のある歯磨き粉はどんな基準で選べばいいのでしょう?

基本は「長時間磨けて、歯を傷つけず、フッ素が適量入っている」だと考えます。

具体的には・・

①フッ素が入っている

フッ素については否定的な意見もありますが、やはり虫歯予防の効果については疑いようがないと考えます。

②低研磨剤

研磨剤が多いと歯の状態によっては、歯に細かい傷がついたり、知覚過敏を起こしたりすることもあります。

③低発砲

泡立ちが多いと磨けていないのに泡で磨けた気になってしまうことがあります。

また泡立ちが多いとゆすぐ回数も多くなるのでせっかくのフッ素などの薬効成分が流れてしまいます。

口の中が泡だらけになりませんので長時間磨けます。

④低香味

メントールなどのスーッとする成分が強いと③と同じ理由と磨けた気になりやすく、ゆすぎが多くなりがちです。

高価な歯磨き粉で①~④を満たしたうえで+αの薬効があれば価値はあると思います。

かかりつけの歯科医院で、ご自分にあった歯磨き粉を選んでもらうのもよいでしょう。

当院では歯磨き粉は大きく分けて3種類扱っています。患者さんの症状や用途に合わせて最適な歯磨き粉を提案させていただいています。