未来予想図

患者さんに虫歯で夜も眠れないくらい痛い歯があるとします。

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患者さん「痛みを早く取ってほしい」

歯科医師「歯を治療して痛みを取る」

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こんな場合はお互いに「して欲しい事」と「する事」が一致しているのですぐに治療が開始されます。

しかしこんな場合はどうでしょう?

患者さんに軽い歯周病が進行している歯があるとします。

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患者さん「今痛くない、特に気になってはいない」

歯科医師「今後の問題が予想出来るので治療したほうがいい」

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患者さん「今困っていないし、痛くないし、治療しなくても・・」

そんな時に試しに歯をグラグラにして、ちゃんと咬めない不自由さを1週間ぐらい味わっていただければ、治療の必要性が分かるかもしれません・・(T_T)

でも現実に、そんなことは出来ませんよね(^_^;)

私は歯科医師になって20年近く経ち、多くの経過を診てきたので、患者さんの歯がこの先どうなっていくのか予想がつくことが多くなりました。

ですので、こういう場合は今後起こり得る事を十分に説明させていただき、治療をするかしないかは患者さんに決めていただいています。

また、今すぐ治療はしないけれど、少し期間を置いてから治療をする場合もあります。

少し期間を置くとその歯に問題の兆候が表れ始め、患者さんも治療の必要性を身を持って理解できる場合があるのです。

ただでさえ行きたくない歯医者です。今悪くない、今痛くない事を治療するのは気が引けますね。

いずれにしても、今悪い所だけではなく、ご自身の歯がこの先どうなるのかの説明を受けられて、お口の状態を良く知ることはとても大切です。

当院でおこなうすべての治療は患者さんへの説明と理解と同意のもとでおこなっていますのでご安心ください。