宝塚市で審美歯科治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。
雨が多いですね。雨の日は花粉が少なくなるので良いのですが。寒さは和らいできましたので特別なあったかいスープは不要です。
春が待ち遠しいですね^^
審美歯科治療の治療ケースです。
下の前歯が欠けています。歯の大きさも平均よりかなり小さいです(通常は両隣の歯と同じくらいです。)
この場合、通常3パターンの治療方法が考えられます。
1つ目はコンポジットレジン充填治療といって欠けた部分だけ歯と同じ色の樹脂で補って治す方法です。
メリットは1回で治ること。
デメリットはこのケースのように歯の先まで欠けていると再度欠ける可能性があることです。また着色や変色が起こりやすいのもこの治療の特徴です。
2つ目はポーセレンラミネートべニアといって、欠けた部分を含めて歯の表面をおよそ1ミリ削って、セラミックで出来た付け爪のようなものを張り付ける治療方法。
メリットは歯を削る量が少ない。キレイで自然に治せる。欠ける心配が少ない。
デメリットは健康保険が効かない。剥がれたり、欠けることがまれにあることです。
3つ目はクラウンで被せる方法。歯全体を削ってセラミック冠などで被せてしまう方法。
メリットは欠けたり、剥がれたりする心配がほとんどない、セラミックで被せれば自然で美しくなる。
デメリットは被せるために歯を全体に削ることになることです。やはり健康保険は効きません。
このケースでは2つ目のラミネートべニア法で治療しました。
実は以前に1つ目の治療方法のコンポジットレジンで治してみたのですが、やはり欠けてしまったので、患者さんとご相談してラミネートべニアにしました。欠けるかもしれなくても一度は最小限の治療をしてみることも大切です。
歯の表面を約1ミリ削った状態です。
3つ目のクラウンで被せる方法もいいのですが、この小さな前歯の場合全体を削ると歯の中の神経が露出する可能性があり、神経を抜くと歯が弱くなるので選択肢としては無しになります。
ラミネートべニア治療後です。元々歯の軸に傾きがあったので、左右対称になりませんでした。しかし、それも削りすぎ防止を優先した結果です。
患者さんには結果に非常に満足していただきました。
審美歯科治療に限らず、治療においては歯を削りすぎない事が大切です。また治療の選択肢がいくつかある場合は、すべての選択肢においてメリット・デメリットをきちんと説明し理解していただくことを大切にしています。
以上、審美歯科治療のケースでした。